ぼくは運動が嫌いです。苦手という訳ではないのですが、トレーニング的な運動は楽しみが見出せず、長続きしませんでした。
特に今回のテーマであるウォーキングは僕の嫌いなタイプの運動でした。
しかし、必要に迫られて始めたウォーキングが今では日課となり、体にもいい変化が現れました。
この記事では、ウォーキングを始めて僕に起こったことについてまとめていきます。
なぜ嫌いなウォーキングを始めたか
昔は、フットサル、スノボー、スケボー、サーフィンを楽しんでいましたが、ある時期に体調を崩したことで日常生活すら危うくなった時、僕が今まで楽しんできたスポーツはどれもできなくなってしまいました。
運動どころか外に出るのすら辛く、たまの外出も病院に行かなければいけない時だけでした。
家にいるときもひどい倦怠感とめまいで、一日の大半を布団の中で横になって過ごしていました。
そんな生活を続ける毎日で、体力はどんどん落ち、それまでと違った不調が出るという負の連鎖にはまっていました。
病院では「自律神経失調症」としか診断されず、薬も消化器系の物が出されただけで特に改善もしませんでした。
症状に改善が見られないので、インターネットで自律神経系の不調改善を売りにした整体を探して、通うようになりました。
先生に最近の症状などを伝え、何度か施術してもらっているうちに、先生にウォーキングを強く進められました。
しかし、その頃はひどいめまいや突然くる貧血のような症状でウォーキングはできそうも無い、と伝えましたが
- 筋肉がないわけではないが、つき方のバランスが悪い
- 体力がかなり落ちている、毎日少しずつでも運動しないと自律神経の働きも改善しない
と言われ、軽い負荷からはじめられるウォーキングを少しずつでもいいからやるように強く言われ、イヤイヤはじめることになりました。
先生に教えて貰った体力回復の為の3段階の負荷のリハビリウォーキング
整体の先生に教えて貰ったウォーキングは3パターンありました。
低い負荷、中強度の負荷、高い負荷をかけられる3種類を教えてもらいました。
低い負荷から順番に実戦していき、無理無くこなせるようになったら、次の負荷へとステップアップしていく形で進めていくものです。
この3つのパターンは体力が落ちてしまった人用なので、体力に問題が無い人には大してきつくないのですが、寝たきり生活からの回復を目指すぼくにはちょうどいい負荷でした。
※今回まとめたウォーキングは足、腰、背中に負荷がかかるものがあります。
体を痛めている方は症状が悪化してしまう可能性があるので、お医者さんの指示に従ってください。
低い負荷のリハビリウォーキング
先生に教えて貰った一番負荷の少ないウォーキングです。
やり方はとっても簡単で、まずはノロノロでもいいので歩くだけです。
手の振り方や歩幅、速さなどは意識せず、自分のペースで、とりあえず「歩く習慣」をつけるのが目的だそうです。
時間もいきなり長時間歩こうと無理をするのではなく、体調と相談しながら少しずつ歩く時間を延ばしていくように言われました。
ただ歩くだけなのですが、自分の想像していたよりも体力が落ちしていて、10分歩くだけでも大変で、初日は体調も悪くなってしまって顔面蒼白でなんとか家にたどり着いた、といった感じでした。
初めからつまずいたので、なんとかストレスなく続けられるように、歩く時間帯やコースなどいろいろ環境を変えてみました。
僕が始めたのは真夏だったので、暑さや日差しを避けて、朝早く歩いてみたり、夕食後に歩いてみたりと試して見た結果、夕食後の夜のウォーキングが自分には合っているのがわかりました。
歩くスピードはかなりのんびりで、ウォーキングというよりはダラダラとのんびり散歩している状態です。
この状態の負荷に慣れて目標の20分のウォーキングが難なくできるようになるまで一週間近くかかりました。その頃から毎日歩かなくてはいけないと言う義務感はなくなり、毎日の日課としてウォーキングに出かけられるようになりました。
毎日のんびり20分歩いても呼吸の大きな乱れや体調不良がほとんどでなくなったので次のステップに進みました。
中強度の負荷のリハビリウォーキング
中強度の負荷のウォーキングはスピードや歩幅は今ままで通りで、姿勢を意識して行うものでした。
ぼくはかなりの猫背だったので、先生に猫背ではない姿勢を作ってもらい、脱力→自分で姿勢を再現→先生の修正→脱力→姿勢を再現といった形で
正しい姿勢を何度も練習して、その姿勢を意識して歩くといったものです。
姿勢以外は低い負荷のウォーキングと変わりませんが、姿勢を保つだけで負荷は格段に上がります。
低い負荷では余裕になっていた20分のウォーキングも、終わった時には背中の筋肉に疲れが出て、まるで筋トレをした後のような疲労感がありました。
先生にそのことを伝えると、猫背姿勢と寝込んでいたことで、それだけ僕の「姿勢を保つ筋肉」が低下しているからだと言われました。
姿勢を正してのんびり20分、楽に歩けるようになるのに2週間ぐらいかかりました。
しかし本来の中強度のウォーキングは、姿勢を意識し、さらに歩幅を今までより少し広くして歩くものだったらしく、ボクは体力低下がひどかったので、中強度のさらに軽い負荷からはじめたと言われました。
姿勢を意識したウォーキングで歩幅を少し広げ、歩く時間を伸ばすように言われ、最低でも30分ぐらいは歩くけるようなるまで続けるように言われ、
結果、一ヶ月ぐらいで中強度のウォーキングをクリアすることができました。
高い負荷をかけられるリハビリウォーキング
高い負荷のウォーキングは、これまでのウォーキングより少し歩くスピードを上げるというものでした。
歩く早さをあげることで、自然と中高度のウォーキングよりも歩幅が広がるので脚の筋肉と心肺機能に負荷がかかるというものでした。
歩幅を広く、スピードを上げたことで、ウォーキング後にスネの筋肉が痛くなりました。
普段の歩幅が狭く、スネの筋肉をあまり使っていなかったのが原因だそうです。
時間は30分を目標に始めたのですが、あまりの疲労と息切れで10分ほどが限界で、その後はダラダラと15~20分歩いて帰るといった日が続きました。
それでも毎日続けていくうちに、だんだん長時間歩けるようになり、歩いた後のスネの痛みも出なくなりました。
2週間ほど続けるうちに、なんとか20分は歩けるようになって自分の体力に少し自信が出てきました。
高負荷のウォーキングと言ってはいますが、あくで体力がない人にとっての「高負荷」です。
普段から運動しているにはちょっときついかな?ぐらいのものです。
それでも、リハビリ目的でウォーキングをはじめたぼくには最低限の体力が戻ったように感じ、達成感を感じることができました。
リハビリウォーキングを毎日続けたことで感じたこと体調の変化
落ちてしまった体力を戻すために始めたウォーキングですが、戻ったのは体力だけではありませんでした。
一番実感できたのが食欲です。
体調を崩してから10キロ以上体重が落ち、常にお腹の調子が悪い状態だったので、食欲はありませんでした。
病院で出された薬でも食欲は戻りませんでした。
しかし、ウォーキングを続けていくうちに少しずつですが食欲が戻り、量は少ないけれど3食きちんと食べるようになりました。
お腹の不調もあまり気にならなくなり、貧血のような症状やめまいの症状が出ることも少なくなりました。
これら全てを整体の先生に伝えたところ、きっかけとなった原因とは別に、
体調が悪くなったことで外出しないで寝込んでいた
↓
運動不足による筋力の低下と自律神経への働きの低下
↓
動いていないのでお腹が減りにくく、あまり食べないので腸の働きの低下、その結果お腹の調子が悪くなる
↓
体調が悪いからさらに動かなくなる
という悪循環からくる症状の悪化だったのかもと言われました。
さらに、ウォーキングをはじめたばかりの頃に顔面蒼白になったりしたのは、
ご飯を全然食べていない
↓
運動でエネルギーが消費
↓
血糖値の低下による顔面蒼白
だったのかもと言われました。
思い当たることが多すぎてびっくりしましたが、ウォーキングを始めて症状は少しずつ改善されていったので、多分原因は先生の言うとおりで、
改善にウォーキングが効果を発揮してくれたんだと思います。
まとめ
3日坊主とまではいかないまでも、飽きっぽいボクがウォーキングが習慣になるとは思ってもいませんでした。
毎日少しずつ成長を感じることができた結果、長く続けられているんだと思います。
昔読んだ本には「ウォーキングは瞑想の効果がある」と説明しているものがありました。
自律神経を整えるには瞑想が効果的と言っている本も沢山あります。
歩いて体力を使い、食事をきちんと食べる。歩いている最中は瞑想のような効果、これらがいろいろ作用して少しずつですが体調が良くなっていったのかもしれません。
ぼくの不調のきっかけはパニック発作で、そこから体調不良を併発して、不調のスパイラルにはまってしまいましたが、ウォーキングを始めたことで体力が戻り、
なんとか体調不良は治りつつあります。
運動不足が体に悪いことはわかっているつもりでしたが、こんなに早く体力が落ちて体調が悪化するとは思っていませんでした。
それと同時に、ウォーキングだけでここまで体調が戻るとも思ってもいませんでした。
今回まとめたボクの体験と先生の考察はあくまでぼくの場合のものです。
今現在、体調がすぐれない方や脚や腰などに不調がある方はお医者さんに相談をして、お医者さんの指示に従ってくださいね。
体調は悪くないけど運動不足だと感じている方は是非一番軽い負荷からウォーキングから始めてみてください。
毎日続けるほうがいいですが、無理する必要はないので、雨の日や気分が乗らない日は休んでもいいと思います。
義務感で歩くのでは長続きしないので体力的にも気分的にも無理が無いように続けてみてください。
確実に体力はつきますし、きっと体調も少しずつ良くなっていくとおもいます。
最後まで読んでいただきありがとうございました。 にわけもの