昨年の初夏にサンコー株式会社のネッククーラーNeoを購入しました。
この記事ではネッククーラーNeo(TK-NECK2)をワンシーズン使用して感じたレビューをまとめています。
空調服と悩みネッククーラーNeoを購入
熱中症対策グッズの購入を検討している時に特に気になったのが、上着に小型の扇風機が取り付けられている “空調服” と、ペルチェ冷却装置という機械が首筋に触れることで体温を下げてくれる “ネッククーラー” の2つでした。
どちらも電源は必要ですが、USBからの給電で動かすことができるのでモバイルバッテリーを携帯すれば使用中でも動き回ることができます。
扇風機で体に風を当てて冷やすか、冷却装置を体にあてて冷やすか、がこの2つの大きな違いでした。
必須条件①キチンと冷えて体温を差上げられる商品が欲しい
ボクは過去に熱中症になったことがあり、それ以来暑さに非常に弱くなってしまいました。
暑い日には頭がのぼせた様な状態になりやすく、一度その状態になるとなかなか回復できなくなってしまいます。
エアコンの効いた部屋などでしっかりと体を冷やすことができれば回復でききるのですが、扇風機程度では難しく、毎年困っていました。
その為、涼しく感じる気休めの商品では無く、キチンと体を冷やすことのできる商品をずっと探していました。
過去にはさまざまな熱中症対策グッズを試してきましたが、どれもほとんど効果が感じられないか、感じられても瞬間的な効果しかないものばかりでした。
そこで真っ先に候補に上がったのが空調服でした。
空調が効いていない過酷な暑さの中働いている工事現場の職人さんや、近所の農家さんが着ているのをなんども目にしていたので効果があるのだろうとずっと気になっていました。
知り合いの職人さんが購入したので試させてもらうと確かに涼しく、着ていない時に比べてすごく快適でした。
必須条件②動きやすく、手頃な価格の商品が欲しい
空調服を実際に試すことができたことで効果を実感できましたが、若干動きにくいのが気になりました。
試させてもらったのが袖付きのジャンパータイプだったので腕周りの膨らみが少し気になりました。
ベストタイプならその心配も無いのかもしれませんが、問題はそれだけじゃなく、値段の高さも少し躊躇する理由でした。
そこで次に候補に上がったのが “ネッククーラー” でした。
近所の家電量販店の売り出しのチラシに載っているのを見つけて、手頃な価格と “ペルチェ冷却装置” という聞きなじみの無い機械に興味をもちました。
“ネッククーラー” は気化熱や風で冷やす訳ではなく、ペルチェ冷却装置という小型冷蔵庫にも使われる仕組みの小型版が付いていて、直接冷やすことができるそうです。
首の頸動脈を直接冷やすことができるので体中を流れている血液を冷やすことができるという説明を店員さんから聞きました。
空調服ではなくネッククーラーNeoを購入した理由
金額は高いけど実際に試すことができて使用感と効果を実感できた “空調服” と、値段は空調服の半額以下で買えるけど実際に効果があるのかわからない “ネッククーラー” で悩みましたが、”ネッククーラー”を購入しました。
決断した理由に値段が大きく影響しましたが、なにより首に掛けるだけで冷たさを感じることができる手軽さと、見た目が大きく影響しました。
最近は首に掛ける扇風機を着けている人も多いので “ネッククーラー” を着けていても違和感が無く、普段の外出でも気にせず使用できそうでした。
空調服は仕事中にはいいのですが、趣味やイベントに出かける時に着るにはちょっと躊躇してしまいます。
購入するからにはしっかりと使いたいので、さまざまなシチュエーションで使用できそうな “ネッククーラー” を購入することにしました。
TK-NECK2 ネッククーラーNeoについて
販売しているのはサンコー株式会社という会社です。
商品のカラーは “ブラック” と “ホワイト” があります。(2021年購入当時)
パソコンの冷却にも使われている “ペルチェ素子” という素材を使用した冷却装置を搭載したヘッドホンのような形状をした商品です。
首の太さに合わせて幅を調整できて、付属の2つのパーツを選んで装着することで、首にしっかり装着できるようになっています。
装置に付いているアルミのプレートが冷えるので、それが首筋にピッタリくっつくように首にかけて使用します。
給電はUSBで、USB-Aの端子なのでモバイルバッテリーとUSB/AC変換アダプターで家庭用コンセントからの給電で使用することができます。
コードには “強”・”弱” の切り替えや “ゆらぎ運転” の切り替えができるリモコンが付いているので操作性も悪くありません。
“強” モードで運転した場合、5000mAhのモバイルバッテリーで約5時間、10000mAhのモバイルバッテリーで10時間、20000mAhのモバイルバッテリーで20時間の運転が可能です。
コードの長さは本体からリモコンまでが約38cm、リモコンの長さが約6.5cm、リモコンからUSBまでが約65cmで全体で1mほどあります。
ネットのショッピングサイトには類似商品も販売されているので間違えないように注意が必要です。
“TK-NECK2” をワンシーズン使ってみての感想
2021年の夏に購入してワンシーズンがっつり使いました。
購入前に心配していた冷却効果はしっかりと感じることができて、エアコンが効ていない場所でもしっかりと体温を下げてくれました。
首筋の太い血管を直接冷やせる為か、暑い場所で感じていた頭が逆上せるような症状も出にくくなりました。
首に掛けるだけという手軽さは想像以上に動きやすく、趣味の “園芸” と “DIY” の時にも動きが制限されずにとても快適でした。
だいたい “強” で使っているのでリモコンの “弱” や “ゆらぎ運転” の機能はあまり使っていませんが、”弱” にするとファンの動作音が小さくて済むのでイヤホンで音楽を聴いているときなどに便利です。
“ゆらぎ運転” は弱から強に切り替わる時に冷たさを強く感じることができるので良いのですが、せっかく慣れたファンの動作音も一緒に変化するので、それが嫌であまり使っていません。
少し気になる点もありますが、想像以上に使い勝手が良いので今年も6月後半の異常な暑さの日にさっそく使いはじめました。
去年ワンシーズン使い込んで商品には十分満足していますが、当然残念な点もありました。
購入前にはわからなかったの “ネッククーラーNeo” の “良い点” と “残念な点” を次の章でまとめていきます。
“ネッククーラーNeo” を使用して感じたメリット
① 冷たさをキチンと感じることができる
“ネッククーラー” を購入する前は水で濡らして首に巻くタイプのものや、接触冷感の商品などいろいろと試しましたが効果はほとんどないか、冷たさを感じてもすぐに感じなくなってしまうものばかりでした。
それに比べて “ネッククーラー” はしっかりと冷却効果を感じることができました。
アルミプレートが触れた習慣に “ひんやり” とした冷たさを感じられます。
使い続けていると肌が慣れてしまうので冷たさは感じなくなってしまいますが、プレート自体は冷え続けているのでプレートを当てている場所を少しずらすだけでまた冷たさを感じることができます。
ただ、冷却装置はしっかりと機能しているのでそのまま使い続けていても問題ありません。
体を冷やしてくれている感覚をしっかり感じることができるので冷却能力は満足しています。
② USB給電なので自由度が高い
USB-A端子で、モバイルバッテリーからの給電でも、PCからの給電でも使用することができるので使い勝手が良いです。
外で趣味を楽しむ時や、出かける時はモバイルバッテリーと繋いで、エアコンが無い室内で使う時にはコンセントにUSBのアダプタを刺して繋いで使っていました。
ボクが使用しているモバイルバッテリーの容量が4800mAhしか無いので4時間ほどしか使えませんが、大容量のモバイルバッテリーと繋げば長い時間使うことができます。
長時間使用したい人は大容量の、短時間の使用で大丈夫な人は計量の小型バッテリーを選べばいいので、コストや重さなど自由に選ぶことができます。
連続運転して故障すると嫌なのであまり長時間連続運転しないようにしていますが、室内で使う時やパソコンを使用しながら使う場合などはPCやコンセントに繋いだアダプターから直接給電できるので時間を気にせず使うことができます。
ただ、”ネッククーラーNeo” のコードは1mほどなので直接繋いで使う場合はUSBの延長コードがあると便利です。
③ 使用する状況の自由度が高い
空調服と違い見た目がシンプルなので使う状況の自由度が高いところが気に入っています。
空調服をきて買い物に出かけるのはちょっと躊躇してしまいますが、ネッククーラーはちょっと買い物に出かける時など使用してもあまり人目を気にせずに使えています。
人前で使うものは使用時の見た目も重要なので、その点でも満足しています。
④ コンパクトに持ち運びできる
折りたたみ式の形状なので持ち運びの際には小さく畳んでコンパクトに収納することができます。
折り畳んでいる状態だと、幅:約13cm、高さ:約7cm、奥行き:約9cmのサイズになります。
ただ、コードの断線が怖いのでコード周りはゆったりと丸めて、ちょうどいいサイズの巾着に入れて持ち運んでいます。
100円均一などで売っているハードタイプの収納ポーチも良いかもしれません。
“ネッククーラーNeo” を使用して感じたデメリット
① 動作音が大きめで気になる
ネッククーラーの左右に付いているファンが耳元に近い為、使用時は動作音が気になります。
使用中はブイーンというファンの動作音が常にするので、イヤホンで音楽を聴きながら使用したりする時には特に気になりました。
“弱” の動作音はしばらく使用していると慣れたのですが、”強” の動作音はストレスを感じるレベルでした。
使用時の音は残念でした。
② 冷却装置のアルミプレートが汗で錆びた
首にあたるアルミのプレートが使用後すぐに汗で錆びてしまいました。
ボクの汗が酸度が強かったのかもしれませんが、はじめて使用した日、使用後にアルミプレートを軽く拭き取って置いていたら、次の日には薄く白くサビが浮いてしまいました。
使用している間は汗や結露で常に濡れているので仕方が無いのかもしれませんが少し残念でした。
ただ、白く錆びたといっても首に当ったときにザラザラして痛いといったことは無く、見た目だけの問題なので使用には問題無さそうです。
③ 稼働部、コードの根元、ファンの保護パーツの耐久性
折りたたみ式の形状なのでコンパクトになって良いのですが、その分稼働部が多いので注意しています。
パーツはプラスチックなので、折り畳む動作を繰り返したときにどのくらいの耐久性があるのかと、持ち運びする時にコードの断線が心配です。
また、ファンの周りを保護している格子状の外装が薄く、装着する時や外す時に触ってしまうと “たわむ” ので、そこの耐久性も心配です。
装置よりも外装の方が先に壊れてしまいそうな不安があるので、取り扱いには注意しています。
まとめ
“ネッククーラーNeo” は苦手な暑さを和らげてくれるだけでなく、暑さで不安になってしまうメンタル面にも効果がありました。
大きな音が苦手な人にはお勧めできませんが、ボクのように暑さで不安が発祥してしまう人は発作に対する抑止力としても使えるかもしれません。
エアコンの効いた部屋で過ごすのが一番ですが、買い物などで暑さに晒されるタイミングは避けることができません。
この商品だけで熱中症を予防できる訳ではありませんが、無いよりは確実に安全性が上がると思います。
ボクはワンシーズン使用して、昨年(2021年) “ネッククーラーNeo” を購入した判断は大正解だったと思っています。
熱中症対策のグッズを探しているようでしたら “ネッククーラーNeo” おすすめです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。 にわけもの