【終活・断捨離】は災害への備えにも有効だと感じた話

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ここ数年、災害の規模が大きくなっているのを感じますよね。

特に “豪雨” の印象が強く、台風でもないのに冠水被害を出すほどの雨が降る様になりました。

ニュースで冠水の情報などを観ていると、自宅の災害への対策について考えることが増えます。

ベランダの物、防災用品などを考えていると、いつも途中からは “被災後の復旧作業” に意識がいってしまいます。

そんな時は必ずといっていいほど「家に物が多過ぎる」という考えが頭に浮かび、うんざりするんです。

この考えは昨年の台風で床上浸水してしまった親戚の家の片付けを手伝ったことで強く意識する様になりました。

【終活】【断捨離】をして、日常的に不要な物を処分して家の中がすっきりしていれば災害への対策になるはずです。

この記事では私が親戚の家の復旧作業を手伝った経験から【終活】【断捨離】が防災の面、被災後の面でも有効だと感じた考えをまとめてみたいとおもいます。

この記事を読んでくれる人へのお知らせ・注意点

この記事でまとめているのは専門知識も無い私個人の考えです。

素人が被災後の復旧作業を手伝っている時に気がついた考えを備忘録としてまとめています。

その為、間違った解釈も含まれているかもしれません。

以上の点をふまえた上で、それでも読んでいただけたらとってもうれしいです。

【終活・断捨離】が災害への備えに有効だと考える理由

やはり何においても自宅に “必要のないものが少ない” のが一番の利点だとおもいます。

災害とひとくくりに言っても “豪雨”、”台風”、”地震”、火災” など種類も危険も様々です。

その為、対策もそれぞれに “対応できる物”、”必要な物” を考える必要があります。

“豪雨や台風” だったら家の周りの飛ばされそうな物の固定や撤去、排水溝の掃除などが真っ先に思い浮かびます。

“地震” だったら家具が倒れない様に固定、非常用持ち出しの荷物の備えなどです。

“火事” だったら消火器の常備でしょうか。

ただ、どれにも関わってくるとおもうのが、”緊急時の安全な避難経路の確保” と “被災後の復旧” です。

それでは、このふたつに【終活・断捨離】が有効だと考える理由について説明していきたいとおもいます。

緊急時に安全な避難経路が確保できる

まずは “緊急時の避難経路” です。

避難経路の確保について考えるときにも “不要な物が少ない” は大きな利点になります。

例えば、ご自宅のリビングにいる時に何らかの災害が起きて、屋外に避難が必要な状況だとします。

リビングから玄関まではすっきりと片付いていて、スムーズに避難ができる状態でしょうか?

綺麗にされている方も多いとおもいますが、残念ながら私の家はごちゃごちゃしていて避難の妨げになる様な物がいくつか思い浮かびます。

特に廊下に置いてある “本棚” は緊急時には障害物になりそうな気がします。

日常生活では歩く妨げになる様な事はありませんが、緊急時にはどうかわかりません。

もちろん、壁への固定は済ませてありますが、なかの本や雑貨が散乱したら相当邪魔になりそうです。

「でも本棚は必要だから置いているんでしょ?」とおもうかもしれませんが、実は私の場合はそうでもないんです。

もう読まないとおもう本や漫画、それだけだと棚がスカスカしてしまうので飾っている雑貨が置いてあるだけなんです。

とっとと片付ければいいのに面倒で後回しにしている状態です。

なので、これらを断捨離できればスペースも空いて、避難経路の確保にも繋がる訳です。

被災後の復旧の手間を少なくできる

次に “被災後の復旧” です。

被災後の復旧は片付けから始まります。

この時、もともと不要な物が処分されていれば、復旧の手間を少なくできます。

ここからは私の実際の体験をふまえて説明いたします。

昨年9月の台風で、親戚の家が床上浸水の被害にあいました。

かなりの高さまで泥水に浸かってしまい、1Fにあったほとんどの物は浸水被害にあいました。

高齢という事もあって片付けの手伝いに行って、親戚の家の中を一目見た瞬間の「どこから手をつければ…」という絶望感は今でもハッキリ覚えています。

とりあえず運び出せる物から外に運び出す事にして、家具・家電・日用品をドンドン運び出していきました。

濡れてしまって “壊れたもの” は諦めて処分するしかありませんからね。

しかし、運び出しても運びだ出しても家の奥からどんどん物が出てきます。

どれも水に浸かった物なので材質によっては水を吸ってとても重くなっていました。

私以外の親戚も遠方から駆けつけてくれて、途中からは10人ほどでの作業になったので、一日掛かりで荷物の運び出しは終わりました。

運び出した荷物は身長を越えるほどの山になっていました。

「でも生活に必要な荷物なんだからしかたないでしょ?」とおもう方もいるとおもいます。

もちろんその通りで、非常時に備えて「普段から我慢して物を減らしておけ」という話ではありません。

この後詳しく書きますが、運び出した荷物の中には本人たちにも “何故とっておいたか” 忘れている “不要な物” が本当に沢山あったんです。

いらない物をとっておいた(忘れて放置していた)結果、災害後の復旧がより困難になってしまっていたんです。

この時は水害だったので室内はそれほど散乱している訳ではありませんでした。

それでも、大量の荷物の運び出しは9月の暑さも重なって、本当に大変でした。

これがもし地震で室内がぐちゃぐちゃの状態だったら、と考えると作業は想像以上に大変になっていたとおもいます。

ただ、これは親戚家族だけに限った事ではありません。

私が自宅で同じ状況になったときはもっと悲惨な運び出し作業になるのは想像がつきます。

そして、もし “自分一人” や “家族だけ” で復旧の片付け作業をしたら何日掛かるのかわかりません。

この経験から、普段から “断捨離” と “終活” をして必要の無いモノを処分していれば、 “被災後の復旧” にも繋がると考えるようになりました。

自宅には自分でも把握していない不要品が意外とたくさんある

親戚の家の復旧作業を手伝っていたときの話です。

家の外への荷物の運び出しが終わった後に、荷物の仕分けが必要でした。

“とっておく物” と “処分する物” に分けて、処分する物は指定の処分場所に持って行かなくてはいけません。

選別はその家の人にしかわからないので、おばちゃんに聞きながら作業をしていました。

すると、おばちゃんの口からは「こんなの取っておいてあったんだね」や「何これ?」が連発しました。

キレイに洗えば大丈夫そうな “雑貨” や “道具” も「いらないから捨てちゃって」と言ってほとんどのモノを処分にまわしました。

“大変な状況なので、本当は取っておきたいけど我慢しているのかも” と思い、「とっておきたいモノあったら持って帰って綺麗にしてくるよ?」と聞きましたが、「大丈夫、大丈夫!捨てちゃってー」と言われました。

私に気を使っていたのか、汚水に浸かってしまった物は洗っても使いたくはなかったのかはわかりませんが、本当に不要だったものも沢山あったように思いました。

特に印象的だったのが、「捨て方がわからないからとりあえず置いておいたのよ」 という言葉でした。

結局、アルバムなどの “思い出の物” 以外は、ほとんどの荷物を処分場へ持っていきました。

“災害の後片付け” という大変な状況なので、本当だったら取っておきたかった物もあったかもしれません。

手伝ってくれているみんなに気を使って諦めたものもあるとおもいます。

でもそれ以上に本人が存在を忘れているもの、必要ないのに置いていたものも多かった事が非常に印象的でした。

床上浸水を経験した事でおじさんの【終活】と【断捨離】が進んだ

昨年の浸水被害から9ヶ月経って、先日の台風2号でまた親戚の家が浸水ギリギリの状態になりました。

結果、道路までは水がきたものの、家は無事だったと聞きました。

しかし、まだ本格的な台風シーズンでもないのにもう水害に脅えなければならないことにうんざりしている様子でした。

そりゃそうですよね、あの後も “洗浄” や “消毒” でかなりの時間が掛かったと聞きましたから。

ただ、悪い事ばかりではなかった様です。

前回の災害後、おじさんの “片付けスイッチ” が急に入って、無事だった2階もかなり片付いたと聞きました。

やめた趣味の道具を処分して、着ない服が入っていたタンスを処分した結果、物置状態だった一部屋がスッキリしたと教えてくれました。

また、2階のひと部屋に余裕が出た事で、大雨で浸水の危険がある時には持てるものは2階に上げる様にしているそうです。

その為、今回も道路が水に浸かりはじめたぐらいから移動しはじめて、かなり余裕を持って状況を観察できたと聞きました。

災害は辛い記憶しかありませんが、その経験から学び、同じ被害にあわない様に対応できている事にとても感心しました。

まとめ

昨年の台風も、先日の台風2号も幸いにも私の自宅付近には大きな被害はありませんでした。

しかし、年々豪雨災害が酷くなってきている今、この先も無事かはわかりません。

親戚の家とはいえ、復旧の大変さの一端に触れた経験を無駄にしない様にこの先に備えていく重要さを実感しています。

が、現実はまだまだ作業が進んでいない状況です。

もしもの時が来てから苦労する事が無い様に、親戚のおじちゃんを見習って “終活” と “断捨離” を進めていきたいと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました。  にわけものまで

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