ロープの端の処理方法とおすすめの【索端止め】の手順解説

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生活

私は “もしも” の場面に備えて、防災用品としてロープを準備しています。

・昔キャンプで使っていたもの

・仕事で使っていたもの

・知人からもらったもの

などで、細いものから太いもの、長さも素材も様々です。

必要になった時にすぐに使えるようにきちんとチェックして保管しています。

そんなロープですが、その特性からきちんと処理しないと先端がほつれてきてしまいがちです。

少しの “ほつれ” を放置しておくと画像のようにどんどんほつれていってしまいます。

ロープはきちんと処理しないと先端がほつれてきてしまいます
少しの "ほつれ" を放置しておくとどんどんほつれが進んでしまいます

そこで、この記事ではロープの

・先端の処理方法の紹介

・各方法のメリット/デメリット

・おすすめの処理方法【索端止め】のやり方

など、私のおこなっている処理方法もふまえてまとめてみたいとおもいます。

  1. ロープの先端のほつれを防止する【代表的な処理方法】
    1. ほつれ止め方法①:ロープの端を焼いて【溶かして】固定
      1. ロープの端を溶かして固定する処理方法の【メリット】
      2. ロープの端を溶かして固定する処理方法の【デメリット】
    2. ほつれ止め方法②:ロープの端を【テープ】を巻いて固定
      1. ビニールテープを巻いて固定する処理方法の【メリット】
        1. メリット①:安価で簡単、手間がかからない
        2. メリット②:色分け、ラベル分けで管理し易い
      2. ビニールテープを巻いて固定する処理方法の【デメリット】
    3. ほつれ止め方法③:ロープの端を【熱収縮チューブ】で固定
      1. 熱収縮チューブで固定する処理方法の【メリット】
        1. メリット①:安価で簡単、手間がかからない
        2. メリット②:色分け、ラベル分けで管理し易い
      2. 熱収縮チューブで固定する処理方法の【デメリット】
    4. ほつれ止め方法④:ロープの端を【ひと結び】で固定
      1. ロープの先端を結んで固定する処理方法の【メリット】
      2. ロープの先端を結んで固定する処理方法の【デメリット】
    5. ほつれ止め方法⑤:ロープの端を編む【バック・スプライス】
      1. ロープの端を編んで固定する処理方法の【メリット】
      2. ロープの端を編んで固定する処理方法の【デメリット】
    6. ほつれ止め方法⑥:ロープの端に糸を巻く【索端止め】
      1. ロープの端に糸を巻いて固定する索端止めの【メリット】
        1. メリット①:安価で簡単にホツレ止め処理が出来る
        2. メリット②:頑丈で外れてしまう心配が少ない
        3. メリット③:端が太くならなくて見た目も良い
      2. ロープの端に糸を巻いて固定する索端止めの【デメリット】
  2. おすすめのロープの端の処理方法【索端止め】のやり方
  3. 個人的に好きな組み合わせ【索端止め+アイスプライス】
  4. 市販の専用金具でもロープの端を綺麗に加工することができる
  5. まとめ

ロープの先端のほつれを防止する【代表的な処理方法】

既製品なら先端が処理されているので自分で手を加える必要はありません。

しかし、”切り売り” の商品や使いやすい長さに “自分で切ったもの” などは処理をする必要があります。

ロープの先端の処理方法はいくつかありますが、代表的なものは

・熱による固定

・テープ/チューブ/糸による固定

・縛る/編むことでの固定

などです。

それでは、それぞれの方法の “メリット/デメリット” もふまえて紹介します。

ほつれ止め方法①:ロープの端を焼いて【溶かして】固定

この方法は、ナイロンなどの “樹脂製のロープ” に使える固定方法です。

ナイロンなどの "樹脂製のロープ" はロープの端をライターなどで "炙って" 溶かして固定できます

やり方は簡単で、ロープの端をライターなどで “炙って” 溶かします。

先端だけ “紐の束 → 樹脂の固まり” に変化させて固定します。

ロープの端を溶かして固定する処理方法の【メリット】

この方法の一番のメリットは “炙って溶かすだけ” という手軽さです。

必要なモノも熱源だけで良いので費用もかかりません。

最初は加減がわからないかもしれませんが、すぐに慣れて “短時間” で処理できるようになるのも大きなメリットです。

ロープの端を溶かして固定する処理方法の【デメリット】

デメリットは “樹脂製のロープ” にしか使えない方法だと言う点です。

溶ける素材でなければならないので、綿などの天然素材のロープには使えません。

また、熱を加える加減を間違えると燃える危険もあります。

素材をきちんと判断して、屋外で取り掛かるなど充分な注意が必要です。

ほつれ止め方法②:ロープの端を【テープ】を巻いて固定

一番手軽な方法がこの “テープで固定” する方法です。

端にテープを何周か巻いて固めることでほつれるのを防ぎます。

ロープの端にテープを何周か巻いて固めることでほつれるのを防ぐことができます

ロープの素材の制限もほぼ無く、広くおこなわれている方法だとおもいます。

貰ったロープのほとんどがこの方法で処理されていました。

ビニールテープを巻いて固定する処理方法の【メリット】

メリット①:安価で簡単、手間がかからない

この方法の一番のメリットは “簡単” だと言うことです。

ロープの端に力を加えながらテープを “グルグル巻き付けるだけ” なので多分誰にでも出来る方法です。

また、必要な道具も “ビニールテープ” だけです。

ビニールテープは安いものなら100円程度で買えます。

“簡単” で “コストが掛からない” のがこの方法のメリットです。

メリット②:色分け、ラベル分けで管理し易い

また、テープの色を変えたりテープに文字を書くことで管理がし易くなります。

・何に使う用のロープなのか

・何メートルのロープなのか

など、ラベリングしやすいのもこの方法のメリットだとおもいます。

ビニールテープを巻いて固定する処理方法の【デメリット】

この方法は “使うテープの質” によってはベタベタすることがあります。

特に、巻いてから時間が経つとベタベタすることが多いと感じます。加水分解かもしれません。

“時間の経過”、”使用中の負荷” で剥がれ始めることもあり、定期的にチェックとメンテナンスが必要になります。

この点がデメリットだとおもいます。

ほつれ止め方法③:ロープの端を【熱収縮チューブ】で固定

テープと似た仕上がりになりますが、熱で収縮するチューブで処理する方法もあります。

非常に簡単で、市販品のように綺麗に仕上げることができます。

熱で収縮する "熱収縮チューブ" でロープの端を仕上げる方法もあります

熱収縮チューブで固定する処理方法の【メリット】

メリット①:安価で簡単、手間がかからない

この方法もテープを巻く方法と同じように非常に簡単です。

ロープの端にチューブを通して、ドライヤーなどで熱を加えるだけです。

必要な【熱収縮チューブ】も数十円から購入できて、100円均一でも売られていることがあるようです。

“簡単” で “コストが掛からない” のがこの方法のメリットです。

メリット②:色分け、ラベル分けで管理し易い

テープ同様にチューブの色を変えると管理がし易くなります。

ラベリングしやすいのもこの方法のメリットだとおもいます。

熱収縮チューブで固定する処理方法の【デメリット】

この方法の唯一のデメリットは “ロープの太さに応じたチューブが必要” だと言うことです。

様々な太さのロープを処理したい場合には、それぞれ似合う太さのチューブを用意しなければなりません。

チューブは安価ですが、使う量も少ないのでかなり残ることになります。

ほつれ止め方法④:ロープの端を【ひと結び】で固定

テープでの固定に次いで簡単なのがロープの端で “ひと結び” して固定する方法です。

結び目で固定されるので、それ以上ほつれることがありません。

ロープの端で "ひと結び" して固定することでもホツレを防ぐことができます

ロープの先端を結んで固定する処理方法の【メリット】

この方法はテープで巻く方法と同様に “とにかく簡単” なことが最大のメリットです。

“ひと結び” するだけなので誰にでも出来ます。

必要な道具も無く、手間もかからない方法です。

ロープの先端を結んで固定する処理方法の【デメリット】

“ひと結び” をするのでロープの端に “結び目” が出来てしまいます。

この結び目がロープを縛ったり、取り回す時に邪魔になりるというデメリットがあります。

細いロープならそこまで気にならないかもしれませんが、太いロープではおすすめできません。

また、”太いロープ” や “硬いロープ” ではそもそも結ぶこと自体が難しい場合もあります。

"太いロープ" や "硬いロープ" ではそもそも結ぶこと自体が難しい場合もあります

ほつれ止め方法⑤:ロープの端を編む【バック・スプライス】

この方法は “手間” も “技術” も必要ですが、頑丈でほつれる心配がありません。

そして、個人的には「出来るとカッコいい」方法だとおもっています。

手間と技術が必要ですが "バック・スプライス" は頑丈でほつれる心配がありません

ロープの端を編んで固定する処理方法の【メリット】

この方法の最大のメリットは “頑丈” なことです。

他の方法と違いほつれることがほぼありません。

編む場所を変えればロープの先端に輪っか(ループ)を作ることも可能で、仕上がりも一体化していて綺麗です。

ロープの端を編んで固定する処理方法の【デメリット】

デメリットは “慣れないと難しい” という点です。

私はいまだに “やり方” を見ながらでないとできなくて、最近ではほとんどやっていません。

また、ひと結びで固定する方法ほどではありませんが “ロープの端が太く” なります。

結果、ロープを縛ったり、取り回す時に邪魔になることもあります。

とは言え、極端に太くなる訳ではないのでこの点に関してはそれほど大きなデメリットではないとおもいます。

ほつれ止め方法⑥:ロープの端に糸を巻く【索端止め】

この方法は私が一番気に入っている方法です。

"索端止め" はロープの端に糸を巻いてホツレを防ぐ方法です
少し手間がかかりますが綺麗に、少し頑丈に仕上げることができます

・技術と手間

・コスト(材料費)

・使いやすさ

・耐久性

・見た目(仕上がり)

全てにおいてバランスがいい方法だと感じています。

ロープの端に糸を巻いて固定する索端止めの【メリット】

メリット①:安価で簡単にホツレ止め処理が出来る

必要なのはタコ糸などの “糸だけ” です。

私は “ステッチ用” の太めの糸を使用しています。

“手頃な糸” を用意して巻き付けていくだけなので、”費用” も “技術” もあまり必要な無いの点がメリットだと感じています。

メリット②:頑丈で外れてしまう心配が少ない

糸を巻き付けるだけなので強度を心配する方もいるかもしれません。

しかし、”専用の結び方” できちんと手順通りに処理すればかなり頑丈に仕上げることが出来ます。

糸を絞り込んでいるので “テープ” と違って剥がれてくる心配も少ないです。

メリット③:端が太くならなくて見た目も良い

“結び目” を作ったり、編み込んだりしないのでロープの端の太さはほぼ変わりません。

テープやチューブで仕上げた時と同様に、

・ロープを通す

・ロープを結ぶ

などロープの取り回しを邪魔しないのは大きなメリットだとおもいます。

ロープの端に糸を巻いて固定する索端止めの【デメリット】

デメリットは慣れるまでは加工に時間が掛かることです。

糸を巻く量にもよりますが、沢山のロープを加工するには根気が必要になります。

おすすめのロープの端の処理方法【索端止め】のやり方

私が普段からやっている索端止の具体的な手順解説です。

まずはロープに巻き付ける糸を図のようにロープの上に沿わせます。

このときロープを握りながら【A】を親指で押さえておくと作業しやすいです。

【B】で “Aとロープ” をぐるぐると巻いていきます。

ロープに巻き付ける糸を二つ折りにして輪の部分がロープの端に当るように当てがいます
このときロープを握りながら【A】を親指で押さえておくと作業しやすいです
【B】で "Aとロープ" をぐるぐると巻いていきます

            ↓

【B】をロープの端近くまで巻いたら、ロープの端にある糸のループに【B】の先端を通します。

このときロープのギリギリまで巻くと逆に外れやすくなってしまいます。

ロープの先が少し残る部分で巻くのを止めるのがコツです

図では糸の動きがわかりやすいように隙間を開けていますが、実際には右の図のようにギチギチに巻きましょう。

【B】をロープの端近くまで巻いたら、ロープの端にある糸のループに【B】の先端を通します
このときロープのギリギリまで巻くと逆に外れやすくなってしまうので、ロープの先が少し残る部分で巻くのを止めます
【A】を強めに、【A】と【B】を矢印方向に引っぱります

【A】と【B】を矢印方向に引っぱります。

このとき【B】よりも【A】をメインに矢印方向に引っぱります。

            ↓

全体的にしっかりと絞ることができたら、余分な糸をカットして完成です。

【A】と【B】を引っぱって全体的にしっかりと絞ることができたら余分な糸をカットして完成です
ギリギリでカットすると抜けてしまう可能性があるので、少し余裕を持ってカットすると安心です

ギリギリでカットすると抜けてしまう可能性があります。

少し余裕を持ってカットすると安心です。

個人的に好きな組み合わせ【索端止め+アイスプライス】

私が個人的に好きなロープの端の仕上げは “片側を【索端止め】”、”反対側を【ループ(アイスプライス)】”にする組み合わせです。

左右で仕上げ方を替えることも可能です
私のおすすめは "片側を【索端止め】"、"反対側を【ループ(アイスプライス)】"にする組み合わせです

この方法で仕上げておくと “輪っか” に反対側の “端” を通すだけでロープや荷物の固定ができます。

イメージ的にはカウボーイの縄の様な感じで、引っぱるだけで絞めることができます。

ロープを張る時も縛る手間を一回減らせるだけでなく、強度も確保できて気に入っています。

市販の専用金具でもロープの端を綺麗に加工することができる

“熱、結ぶ、編む、巻く” などいろいろな素材を使用しての加工方法があります。

それでも加工が苦手で上手くできないという方もいるかもしれません。

そんな方には市販の金具を使用しての加工をおすすめします。

和気産業:ロープ止金具

和気産業のロープ止金具
3mm、4mm、6mm、8mm、10mmのロープに対応できるサイズが販売されています
https://www.amazon.co.jp/

ユタカメイク:アイ加工用ロープキャッチャー

 ユタカメイクのアイ加工用ロープキャッチャー
6φ用、9φ用、12φ用のロープに対応できるサイズが販売されています
https://www.amazon.co.jp/

などの市販品を使えばきちんと処理することができます。

これらの金具は先端のホツレ止めと言うよりは、”アイ(輪っか)” を作りつつホツレ止めもできるといったモノです。

ご参考までに、気になった方はチェックしてみてください。

まとめ

いかがだったでしょうか?

ロープの先端の処理方法は本当に沢山の種類があります。

ここで紹介した私のおこなっている以外の方法も沢山あるとおもいます。

とは言え、ここで紹介した方法が一般的だとおもいます。

“バック・スプライス” などは技術が必要なものの、頑丈に加工できるので耐久性があります。

テープを巻く方法は耐久性が低い反面、加工のし易さ、再加工のし易さが魅力です。

ご自分のロープの使用目的や使用環境から加工方法を選んでみてはいかがでしょうか。

最後まで読んでいただきありがとうございました。  にわけもの

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