WordPressでブログをつくろうと思った時に、一番最初に読んだのが前回の記事でレビューした”はじめてのブログをワードプレスで作るための本[第2版]”と今回レビューする”小さなお店&会社のWordPress超入門”の2冊でした。
当時はWordPressのことを全然知らなくて、解らないから苦手意識ばかり大きくなっていたので、WordPressの導入方法などをなるべく詳しく紹介している本としてこの本を選びました。
僕がやりたい「ブログ」の作り方とは違いましたが、写真も多くて分かりやすく、ためになる部分もたくさんあったのでレビュー記事としてまとめます。
どんな本で、どんな情報を知ることができるか
この本はタイトル通り
- お店のホームページ作りに挑戦してみたい人
- 会社のホームページを自力で作りたい人
向けの本で、「Saitama」というオリジナルのWordPressテーマでホームページをつくる手順が開設されています。
しかし、個人のブログを作りたい人にもサーバーのレンタル方法やWordPressのカスタム方法の紹介は参考になると思います。
この本ではロリポップレンタルサーバーとムームードメインを契約してホームページを作る方法が開設されているので、ロリポップを契約する予定だった僕には非常に参考になりました。
初版が2016年8月25日と古いものなので、現在のサービスとは画面の表示が若干違いましたが、必要な手順や手法の紹介が他の本には載っていないものも多かったので参考になりました。
各章で紹介されている情報
8章+付録という形で構成されていてサーバーのレンタルから、サイトのカスタマイズ、簡単なSEO対策まで解説されています。
Chapter1「ホームページを作る前に知っておきたいこと」
お店や会社がホームページを持つメリットや、そのホームページを自分で作ることのメリット、さらにそのホームページをWordPressを使って作るメリットについて解説しています。
ホームページを作る時に必要なものや、あるとより良いものなど事前に用意するものが確認できます。
画像を使う際の注意点や著作権についても説明されているのでこの章で事前に必要なものは大体理解できます。
ホームページを作る大まかな流れも書かれているので、必要な手順も分かりやすく躓きにくい構成になっています。
Chapter2「ホームページを作る準備をしよう」
この章ではムームードメインで独自ドメインを取得し、ロイポップレンタルサーバーでサーバーを契約して、サーバーにWordPressをインストールする手順がたくさんの画像を使用して、一つ一つの手順を順番に紹介されています。
WordPressインストール後は管理画面を頻繁に使うことになります。本書の管理画面の説明はなかなかわかりやすいのでおすすめです。
他にもWordPressインストール後に必要な設定
- パーマリンクの設定手順
- サイトのURLをムームードメインで取得した独自ドメインに変更する手順
- ニックネームの変更手順(複数登録する方法)
などの手順の説明が載っています。
ここまではホームページではなくブログをやる場合でも手順は同じなので、ブログを作りたい人にもおすすめです。
ドメインの種類の説明などは他の入門本ではあまり目にしたことがなかったので勉強になりました。
Chapter3「テーマを設定して外観を整えよう」
WordPressのテーマとは何か、この本で使う「Saitama」というテーマに関しての説明が載っています。
この章からSaitamaというこの本のオリジナルテーマを使ってのカスタム方法になるので、その他のテーマを使いたい人にはあまり参考になりません。
SaitamaをダウンロードするURLも載っていて、ダウンロード→インストールの手順が詳しく解説されているので普段パソコンでデータをダウンロードしたり、ソフトをインストールしたことがない人でも問題なく作業をすすめることができると思います。
インストールが完了したあとは
- トップ画像の変更
- サイトのロゴとキャッチフレーズの設定
- Saitamaはトップ画像をスライドショー形式にできるそうなのでその設定方法、
などの手順が解説されています。
スライドショーなどの設定は難しく感じるかもしれませんが、今までの章と同様に画像が多めで説明されているので初心者でも問題無いと思います。
Chapter4「文章と写真を投稿しよう」
ホームページを更新する上で大事な「投稿」と「固定ページ」の違いが分かりやすく解説されています。
投稿した場合に更新される各ページの情報も写真付きで説明されているのですごくわかりやすかったです。
サンプル記事の削除方法や、実際に記事を投稿する手順も紹介されていますが、WordPressのエディタ(記事を書く機能)が古いタイプなのでそこは残念でした。
他にも、
- パーマリンクの設定
- 記事に画像を挿入する方法
- 文字の装飾や見出しの設定方法
- 記事のカテゴリーの設定
- アイキャッチ画像の設定
- ギャラリー機能を使っての商品紹介
- 投稿した記事を確認する方法
などの手順が解説されています。
特にギャラリー機能の説明は、お店の会社の商品を紹介する為の機能のようですが、ブログに写真をたくさん載せたい人にもとても良さそうでした。
カテゴリーとタグの違いの説明も分かりやすくて、ブログ作りにも参考になる情報がまとまっています。Chapter4を読めばとりあえず記事の公開まではできるようになります。
Chapter5「会社概要やアクセスページを作ろう」
この章では「固定ページ」の作り方の解説が載っています。Chapter4と同様で、サンプルページの削除方法から、固定ページの公開までの手順が紹介されています。
この章からWordPressのプラグインの説明が始まります。
この本で紹介されているプラグインは
- WP Multibyte Patch(WordPressを日本語で使う時に必須のプラグイン)
- Table Press(表を作成できるプラグイン)
- Simple Map(地図を表示させられるプラグイン)
のインストールの手順と、使い方の解説、作った表や地図を貼り付ける手順が細かく紹介されています。
日本語化のプラグインは必須ですし、表や地図のプラグインも運営するブログのジャンルによっては必要になってくる可能性があるのでそういうプラグインがあることを知れてよかったです。
Chapter6「お問い合わせフォームを作ろう」
Contact Form 7というプラグインを使ってお問い合わせフォームを作る手順から、固定ページにフォームを設置する手順まで丁寧に解説されています。
お問い合わせフォームはホームページだけでなく、ブログでも是非設置したい機能です。Saitama限定の手順というわけでもないので、ブログを作りたい人にもすごく参考になると思います。
Chapter7「メニューやサイドバーをカスタマイズしよう」
ホームページ内の移動に便利な「グローバルメニュー」やサイドベーに表示する「ウィジェット」という機能の設定方法などを紹介している章です。
他にも「CC Addon Pack」というプラグインのインストールから設定までの手順が紹介されています。
このプラグインを使うといろんなことができるそうなのですが、このプラグイン自体がSaitamaと並行して開発されたと書いてあるのでもしかしたら他のテーマでは参考にならないのかもしれません。
Chapter8「ホームページの運営に役立つテクニック」
7章まででカスタマイズや必要な情報の掲載などホームページの作成はほぼ完了で、8章からは
- メンテナンス中のお知らせを表示させよう
- プラグインを使ってセキュリティー対策をしよう
- 手軽にSEO対策をしよう
- WordPressのデータをバックアップしよう
など、重要な項目の説明になります。
メンテナンス中のお知らせ表示のために「WP Maintenance Mode」、セキュリティー対策としては「Site Guard」、バックアップのために「BackWPup Free」というプラグインをインストールして設定する方法が紹介されています。
SEOの設定は「CC Addon Pack」での解説だったのでもしかしたらSaitamaユーザー限定かもしれませんが、その他のプラグインはどれも重要そうなので勉強になりました。
特にセキュリティー対策は自分のブログを設定する際にとても参考になりました。
付録
Chapter1~8に書ききれなかったテクニックなどが紹介されている章です。
お店のホームページを運営する場合のテクニックや情報が多かったです。
スパムコメントを防止するプラグインの紹介や、アクセス解析についても説明されていましたが、本編に比べるとかなりざっくりした説明なので、僕はあまり参考にしませんでした。
まとめ
この本はタイトル通りお店や会社のホームページを作ることを前提に解説されています。
ブログを運営する上では必要無い機能の説明もありますが、大部分の解説や手順説明は大変参考になりました。
一般的にはブログを始めるための入門本が多いですが、この本はホームページを作るための入門本なので、他の本には載っていない、他とは少し違った機能や説明が読めたのでよかったです。
お店をオープンした人や会社を立ち上げた人、そのホームページを作りたい人はこの本を読んで、手順通り進めればとりあえずはホームページが作れそうです。
解説も写真が多く、普段パソコンを使わない人でも分かりやすいと思いますので、「興味があるけど難しそうで踏み出せない」という人も一度読んでも損はないと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。 にわけもの