祖父母の家の片付けがある程度終わった頃、何気なく見ていたテレビ番組で “真空管ラジオ” の説明をしていました。
“真空管ラジオ” 自体は漫画で読んで知っていましたが、部品の “真空管” が高価な事はその時はじめて知りました。
そして、それと同時に自分がやらかっしてしまった事を知りました。
この記事では、祖父母の家の片付けで出た不要品の価値を知らずに処分してしまい、大損&後悔したボクの体験談をまとめてみます。
ボクの失敗談がこれを読んでくれた人の参考になれば幸いです。
片付けで出た不要品を処分した後で価値を知って大後悔
過去の記事で業者に持ち込めば買い取ってもらえる事を知らずに捨てていた金属ゴミについてまとめました。
金属ゴミの買取ではせいぜい1万~2万円程度の損ですが、ちょっと今回の後悔はそれとは比べられないほど高額です。
今更どうする事も出来ないので考えてもしかたがありませんが、金額が金額なだけにいまでも思い出してはモヤモヤしてしまいます。
なぜ処分する前に価値を調べなかったのか
片付けをしているときは “汚い&古い” ものは調べずにとにかくどんどん処分していました。
それは今と違って “フリマアプリ” などはなく、古いものに価値を見いだしている人が意外にも多い事を知らなかったからです。
当時は不要品の買取と言ったら “リサイクルショップ” か自分で “ヤフオク” などのオークションに出品するかぐらいしかありませんでした。
片付けをはじめたばかりの頃は、綺麗な雑貨や家電をリサイクルショップに持ち込んだ事もありましたが、買取金額は良くて数百円、ほとんどが数十円、酷い時には “5円” なんてものもありました。
あまりの金額の低さにキレイに掃除して持ち込む手間がばかばかしくなり、そのまま捨てるようになりました。
また、オークションにもいくつか雑貨を出品して無事落札してもらったこともあります。
しかし、当時のオークションは今のシステムよりも相手との連絡や発送が非常に面倒で、匿名性も無く数回の出品でイヤになって辞めてしまいました。
それでも、正直ゴミに出す時には「オークションに出したらいくら位かな?」と何度も思いましたが、持ち前の面倒くさがり屋な性格から落札価格を調べる手間や作業スピードが落ちるのが面倒で調べていませんでした。
調べていないのに何故処分後に価値を知ってしまったか
片付けが済んで “処分して後悔するモノ” もすべて捨て終えた後も価値は知らずにしばらくは穏やかに暮らしていました。
価値を知ってしまったのは “親戚の叔父の発言” や “知り合いの職人さんとの世間話”、”たまたま観たテレビ番組” からでした。
祖父母の介護にもほとんど関わろうとせず、それが理由で疎遠になっていた叔父が、ボクが片付けをしていることを知って “狙っていたモノ” を催促してきたのです。
その時にはもう処分済みだったので「そんなもの無かった」で済ましましたが、わざわざ連絡してくるくらいのもの?という考えが湧いたせいで捨てたものの価値に興味が出てしまいました。
その事を仲のいい職人さんに愚痴っていたら、たまたまその職人さんもコレクターで、ボクが捨てたモノの中には価値があったものが含まれていた可能性について説明されました。
さらにタイミングが良いのか悪いのか、家に眠っているお宝を査定する番組を観てしまい余計に価値に興味が出てしまいました。
今となっては結局どのくらいの価値になったのか正確な金額はわかりませんが、何の因果か変なタイミングで無理矢理知らされることとなりました。
処分した後で高価だと知ったものランキングベスト3
処分後に様々な理由で価値を知ったものはいくつかあります。
オークションを見ている時にたまたま同じものを見つけて数千円で売れている事を知ったり、テレビ番組で同じブリキのおもちゃが数千円の査定を受けていたりと言った感じです。
そのぐらいの金額ならまだ諦めがつきますが、処分してしまったものの中でも高価だとわかり今でも後悔しているものがあります。
後から価値を知って大後悔しているものが “ベスト” なのか “ワースト” なのかはわかりませんが、ベスト3はこちらです。
3位:めちゃくちゃ古い大量の “切手”
3位は価値がわからない “古い切手” です。
ひいじいちゃんが切手の収集をしていたらしく、古い切手がたくさん入ったアルバムが出てきました。
「切手を捨てるバカはいないだろ」と思うかもしれませんが、アルバムに閉じられた切手はどれもほとんどが直接貼付けてあって剥がせない状態でした。
手付かずの状態の “切手” なら価値を調べたり、価値が無ければ額面の金額で切手として使いますがそれも出来ない状態です。
貼付けてしまった切手なんて当然 “無価値” だと思ったので残念ですが処分したという訳です。
その話を知り合いにしたところ、「切手コレクターの中には使用済みのモノでも集めている人がいるんだよ!業者に持っていって査定だけでもしてもらえば良かったのに」と言われて一気に焦りました。
しかし、冷静になって考えてみるとアルバムの中にどんな切手が入っていたか、本当に貼付けられた状態でも査定してくれる業者が持ち込める距離にあったかは全くわかりません。
もしかしたら状態が悪くても買い取ってもらえるような貴重な切手が含まれていた可能性があるかと思うと今更ながら残念ですが、同時にもしかすると価値は0円だったかもしれません。
諦めがついているつもりでしたが、どのくらいの価値か想像もつかないことで捨ててしまった事を余計に後悔しています。
2位:新品未使用で箱に入った状態の大量の “真空管”
2位は新品の真空管です。
3位の切手同様に正確な価値がわからないので2位にしました。
片付けの時に押し入れの奥から出てきた古いダンボールを開けると、中にはさらに小さな箱がたくさん入っていました。
その箱は細長く、開けてみると電球のようなガラスの器具が入っていました。
数は20箱近くあり、ほとんどが箱を開けた形跡すらない未開封の状態のようでした。
見つけたときはなんの器具かわからず、「特殊なゴミ?捨てるのにお金がかかったらイヤだな」という印象しかありませんでした。
母に聞いてみると一時期親戚のおじさんが一緒に住んでいて、その人の趣味がラジオ作りだったからその部品とかじゃない?とのことでした。
確かにその箱と一緒に電子工作の部品のようなものがたくさんで出てきました。
ヤバいゴミではない事がわかったので市のゴミ処分場に持ち込んで係の人に事情を話したら難なく処分できて一安心していました。
それからしばらく経ってテレビで真空管ラジオが紹介されました。
そのなかで真空管はピンキリで高いものもある事をしりました。
もう処分した後で、型番なども覚えていないので検索する事は出来ませんが、オークションの落札相場を見てみると確かに値段はピンキリ。
数百円で落札されているものもあるし、高いものは数万円で落札されているものもあります。
趣味のラジオに使うようなものなので高価ではないとは思いますが、新品未開封の状態なのでもしかしたら価値があったかも?と想像してしまいます。
いまさらどうにもなりませんが、切手同様に価値が調べられない事によって余計に気になってしまっています。
1位:ボロくても高額で落札されていた “業務用の機械”
1位は職業用の機械です。
じいちゃんが趣味で木工をやっていた関係で工具もいくつかありました。
その中にはとてもじゃないけど素人が使う機械ではないものもいくつか含まれていました。
中でも一番無骨で大きかったのがグラインダー(砥石)です。
母が言うには、じいちゃんの友達で工場を経営していた人が工場をたたむ時にくれたものらしいです。
大きなモーターが付いていて、全体が金属で出来ているので非常に重く、いかにも “職業用” と言った感じでした。
ある日、職人さんと世間話をしている時に、友達の職人さんが工房を閉めた時に機械屋が運搬・撤去費を理由にハイエナのように全部の機械を二束三文で買い叩いていった話をしてくれました。
その話を聞いている時に中古の機械がどんなに古いものでも業務用の頑丈なものは値がつく事を教えて貰いました。
当然元々の価値が高いものの方がいつまでも高く、さらに人気のメーカーである事は重要だと教えて貰いましたが、今では生産されていないタイプの機械は良い値段が付くそうです。
処分する時にとても重くてすごく記憶に残っていたので、興味本位で業務用のグラインダーのオークションでの落札価格を調べてみました。
捨てた機械の特徴に当てはまるものを調べていると色が違うだけの全く同じ見た目のものが見つかりました。
落札価格は現場直接引き取りで10万円ピッタシ!
金額に驚いて、もともといくらで出品して10万円になったのか、それとも10万円で出品したものがそのまま落札されたのかは見なかったのでどのくらいの需要があるのかわわかりません。
しかし、自分が必死に運んでなんとか捨てた機械がオークションで10万円で落札されていた事を知ったのはものすごくショックでした。
機械は型番なども記載されているので検索も簡単なのに、面倒がって検索し無かった事をすごく後悔しています。
まとめ
今回の後悔も面倒がって価値を調べずに処分した事が原因です。
しかし、当時は今ほど検索しやすい環境ではなくしかたが無かったとおもってもいます。
いちいち調べていたら片付けは進まず、もっと時間が掛かっていたかもしれません。
でも価値を知ってしまったことでやはりどうしても後悔してしまいます。
今は当時と違って型番や名称、画像で簡単に検索する事が出来ます。
片付けをしている最中の人は気になったものは検索するか、処分したものは記憶から消す事を強くオススメします。
ボクのようにふとしたタイミングで強制的に思い出さされる可能性はぜろではありませんがね。
最後まで読んでいただきありがとうございました。 にわけもの