前回の記事 “【山の管理】たけのこ泥棒に遭遇→警察に相談した体験談” でまとめましたが、2023年の春から親戚のおばあちゃんの山を管理しはじめました。
【鉄腕DASH】が大好きな私は、平日の早朝や週末に頻繁に山に行き “タケノコを収穫” したり “山の手入れ” をして楽しんでいました。
しかし、タケノコのハイシーズンになる頃から “タケノコ泥棒” の被害に悩まされるようになりました。
そして犯行中の泥棒と遭遇して警察に相談したことをきっかけに、きちんと防犯対策をする事にしました。
この記事では、
・警察にすすめられた【最低限やっておいた方がいい対策】
・【注意・警告看板】を安く作る&設置する方法案と資材
・【土地の境界線】を安く区切る方法案と使えそうな資材
など、私がなるべくお金を掛けずに “山の防犯対策” をする為に【無い知恵を絞ってひねり出した方法】と【購入候補の資材】について紹介したいとおもいます。
警察にすすめられた【最低限やっておいた方がいい対策】
被害の相談をしたときに警察から【最低限やっておいた方がいい対策】を教えて貰いました。
その対策は、
・敷地の境界線に注意看板を設置する
・土地の境界線をわかりやすくする
のふたつです。
それではそれぞれの具体的な方法を説明いたします。
【敷地の境界線に注意・警告看板を設置】して侵入防止
警察からは “私有地” であることわかりやすくする事が大事だと言われました。
“看板” や “張り紙” に
・ここから私有地であること
・関係者以外の立ち入りを禁止すること
・見つけ次第警察に通報すること
を書いて “注意・警告” をするだけでかなり効果があるようです。
実際に看板を設置しただけで泥棒が激減した山もあるとの事でした。
【土地の境界線をわかりやすくする】事で侵入防止
看板と共に境界線をわかりやすくする事もすすめられました。
どこからが私有地なのかわかりやすくする事で侵入しにくくなるそうです。
現状は登山道と土地の境界線には竹が倒してあるだけの状態です。
境界線とわかるとはおもいますが、登山中にタケノコを見つけたら軽く跨げてしまいます。
山の中に無い素材で仕切ることで「これ以上は入ってはいけません!」と境界線を理解させやすいようです。
防犯対策はしたいけど費用はなるべく抑えたい
相談に乗ってくれた警察の方から教えてもらった対策は、もともとやる予定でしたが本当に効果があるか疑問で手をつけていないものでした。
山の管理をしていたばぁちゃんも「採る人は採るからねー」と諦めていました。
しかし、実際に効果が出ている場所もあると言う話が警察から聞けたことでやる気が出ました。
とは言え、私が管理している山では “出費” はあるものの “収入” はありません。
タケノコを売っている訳でもないので「なるべく費用は抑えたい」というのが本音です。
そこで、しっかりと対策しながらもなるべく低コストで対策できる方法と資材を考え続けています。
【注意・警告看板】安く大量に作る方法案と必要な資材
他人を勝手に立ち入らせない為には【私有地】である事を知らせる必要があります。
立ち入りを禁止している事をきちんと意思表示して、見つけた場合には警察に通報する事を警告します。
「気が付かなかった」と言われないように土地の境界線に複数設置したいので、お金を掛けずに量産できる方法を考えてみました。
手軽な木製看板は山の中では傷み易い&費用が掛かる
はじめは境界線の際に “木製の立て看板” を設置する方法で考えていました。
しかし、自然環境の中に “木製の看板” は “日光・湿度” ですぐに汚くなり、あまり長く保ちそうにありません。
特に材料が重要で、ホームセンターで買える “合板” なんかでは数回雨が降ればいっきに傷んでしまいます。
とはいえ無垢板はかなりの費用が掛かってしまいます。
・看板を作る木材
・木材に塗る防腐剤・ペンキ
・注意・警告文を書くペンキ
これを設置したい看板の数で考えるとなかなかの出費になってしまいます。
私の場合は
・登山道との境界に最低でも1個
・山と住宅街の境界の最低でも3個
くらいは必要になります。
欲を言うならこの倍は欲しいところです。
費用はもちろん作る手間もかなり掛かるので費用だけでなく時間も沢山必要です。
ちょっと現実味が無いので “木製看板” はやめる事にしました。
“注意・警告プレート”なら簡単に安く大量に設置できる
みなさんは “ラミネート” はご存知ですか?
ご飯屋さんのメニューみたいに “紙を薄いプラスチック” ではさみ込んだようなモノです。
ちょっと特殊なシートを加熱する事で接着&密閉することができます。
しっかりと密閉できている状態なら水気からもしっかり守ってくれます。
ラミネートするには
・ラミネーター(熱を加える機械)
・ラミネートフィルム
・中に入れる紙(印刷物)
が必要になります。
初期費用は少しかかりますが、機械は繰り返し使えるし “ラミネートフィルム” 1枚当りのコストは数十円です。
印刷物を挟む事ができるのでコピーしてラミネートすれば少ない手間で量産もできます。
また作り直しも簡単にできて、ダメになったら捨てれば良いのでメンテナンスが必要ありません。
“注意・警告” を少ないコストで伝える手段としてはかなり有効な気がしています。
Amazonで人気の高いラミネーター
ラミネーターってもっと高いと思っていましたが、人気商品は5千円以下で十分購入できるものばかりでした。
安いからと言って性能が悪い訳でなく、大型の “A3サイズ” もラミネートできるものでこのお値段です。
Amazonでは
が人気です。
一度購入してしまえば何度も使えるので “コスパも良く”、山の看板以外にも使用できるので “無駄がありません” 。
小型の機種はもう少し安く買えますが、やはり “大は小を兼ねる” ので私はA3タイプで検討しています。
ラミネートフィルムは屋外でも使用できる【耐候性】のものもある
ラミネートフィルムは少ないもので20枚入りから、50枚入り、100枚入りといった感じです。
厚さにもいくつか種類がありますが、厚くなれば耐久性があがる代わりに価格は高くなります。
私が気になった “手頃な価格” の表品は
などがあります。
1枚あたりの単価はだいたい10円~35円くらいなのでかなり低コストです。
また、ラミネートフィルムには耐候性がある “UVカット” の商品もあります。
https://www.amazon.co.jp/
は紫外線を99.5%カットしてくれるので屋外でも “印刷物(注意看板)” が色あせずに済みます。
通常タイプより価格は高めで、1枚あたりの単価は60円ぐらいです。
設置予定の “たけのこ山” は直射日光がさす場所ではありませんが、長く使う為にはUVカットタイプがいいのかなと感じています。
【土地の境界線】を安く区切る方法案と使えそうな資材
警察には「可能ならフェンスがおすすめ」と言われましたが、資材の購入にも設置にもかなりの費用が掛かります。
でも境界線はしっかり区切った方がトラブルは少ないようです。
そこでお金を掛けず、しっかり境界線を区切れる壁の作り方を考えてみました。
【現地調達】竹でフェンスを作っている人が多い
インターネットで参考になりそうな製作例が無いか調べていると、竹林の境界線は
・竹でフェンスを自作
・倒した竹を積んだ “バリケード” タイプ
している人が多いことがわかりました。
やはり効率とコストを考えると現地調達できる材料(竹)を利用しない手はありませんね。
竹のバリケード(野積み)は朽ちるのが速い
一番手っ取り早いのは切り倒した竹を倒して積む “野積み” でバリケードを作る方法のようです。
ただ、地面に直接積んでいくので数年で朽ちてしまいます。
正確には地面に近い方から順に朽ちていきます。
定期的に新しい竹を積んでいけば良いので維持の手間はそれほど掛かりません。
しかし、野積みは積んだ竹が転がらないように支えが必要です。
生えている竹を支柱にする場合には境界線の際に竹が生えていないといけません。
思い通りの場所に設置できないのはちょっとしたデメリットです。
竹のフェンスは材料費は掛からないけど手間が掛かる
私が竹でフェンスを作るとしたら材料は山で調達できます。
道具はあらかた揃っているので、かかる費用は固定する “シュロ縄” くらいで済みます。
費用の面ではとても魅力的なのですが、材料を準備するのに沢山の手間と時間が掛かってしまいます。
竹がすぐに腐らないようにするには “乾燥”、”油抜き” など手をかける必要があります。
乾燥には2~3ヶ月は掛けた方が良いようなので
乾燥→油抜き→製材(竹を割る)→フェンスを作成
で下手をしたら3~4ヶ月は掛かってしまうかもしれません。
いくら費用が抑えられても時間が掛かりすぎるし、もう来年のたけのこシーズンまでは2ヶ月ほどしかないので間に合いません。
時間の節約の為に手間を省いて “切り倒してすぐに使う” としても、あまり長持ちしないようなので結果として無駄が多くなってしまいます。
費用の面では魅力的なものの、現地調達できる材料の利用は諦めるしかなさそうです。
簡単に設置&耐久性を考えると【獣避けネット】が良さそう
“お金は掛けられない” けど、自分が時間を掛けて手入れしてきた山で “見ず知らずの他人” に好き勝手されるのも嫌です。
なんとかきっちりと境界線に壁を作る方法がないか考えていた時に見つけたのが【獣用ネット】でした。
ネットは一番はじめに候補にあげたものの、ホームセンターでは安いものでも “1mあたり約300円” ぐらいはします。
山道と面した一番狭い部分でも10~15mはあるので、そこだけでも4,500円。
本来は土地の周りをぐるっと囲いたいので、最低でも200~300mは欲しくなってしまいます。
「価格的に無理」と諦めていましたが、【獣除けケット】は50mで3000円程度から購入できることを知りました。
これなら “ネット” と “野積み” を併用すればかなり安い費用で境界線を区切る事ができそうです。
境界線のフェンス替わりに使えそうな【獣避けネット】
私が購入候補にしている【獣除けネット】は
です。ネットの目の大きさは共に16mm角、長さも同じ50mです。
高さが1mが良いのか、1.5mが良いかで悩んでいます。
あと、見た目だけで言うと
日本マタイ:侵入防止ネットHC07944(高さ1m × 長さ20m)
https://www.amazon.co.jp/
が黒色で気に入ったのですが、こちらは20mでほぼ同じ価格なのと、薄暗い山で黒は危険かもしれないので諦めました。
獣避けネットの設置には支柱が必要【竹で代用予定】
獣避けネットの設置には
https://www.amazon.co.jp/
という “専用の支柱” を使うと簡単なようです。
10本で約3300円で販売されています。
何メートル間隔で支柱を立てるかにもよりますが、私の場合は結構な本数になりそうです。
そこで、生えている竹に直接紐で結んではどうかと考えています。
竹の節を上手く使えばズレ落ちる事なく縛る事ができそうです。
竹の生えていない部分だけ支柱を使えばかなり費用を抑えられそうな気がしています。
まとめ
いかがだったでしょうか?
無い知恵絞って何とか安く抑えられる方法を考えてみました。
とは言え、まだ山の正確な広さを計っていないので実際にどれほどの資材が必要か判断できません。
あとあとのトラブルを避ける為に、隣の土地の地主さんに立ち会ってもらって “正確な境界線” も確認する必要があります。
この方法が実現できそうか検証しながら、もっと良いアイデアも考えていきたいと思っています。
最後まで読んでいただきありがとうございました。 にわけもの