子供の頃からほぼ欠かさず、毎年元旦の朝に初詣に行っています。
しかし、恥ずかしながら最近になってようやく自分の “氏神様” がどの神社なのか知り、今年は “氏神様” に初詣に行きました。
そのことで、毎年何となく行っていた “初詣” について実はほとんど知らない事に気がついたので今更ながら勉強してみる事にしました。
この記事では、”初詣” とは本来どんなものなのか、”氏神様” とはどんな存在なのかについて勉強した内容を備忘録としてまとめています。
“初詣” とはそもそもなんなのか、変化の歴史
ウィキペディアのすごく詳しい説明によると、元々の初詣と今の初詣は違い、長年かけて変化してきているらしいです。
初詣は元々家長が氏神神社に篭る習慣
元々は ”家長” が行うもので、大晦日の夜から元旦の朝にかけて氏神神社に篭る “年篭り(としこもり)” という習慣だったそうです。
それが時代とともに変化して、大晦日の夜にお参りする “除夜詣” と元日の朝にお参りする ”元日” に分かれて、その “元日詣” がボクらの知る “初詣” の元となったそうです。
参拝するのは主に “氏神神社” や、自宅から見て恵方の方向にある ”神社やお寺” で、恵方の方向にある神社やお寺を参拝することを ”恵方詣り” と言ったそうです。
氏神神社・恵方詣りではなく有名な社寺に初詣するようになった理由
もともとは氏神神社や自宅から見て恵方の方向にある神社・お寺を参拝していたものなのに、今では有名な神社やお寺に初詣に行くのが一般的になっています。
恥ずかしながらつい最近 “氏神さま” の存在を教えてもらったばかりのボクも初詣は地元の有名な神社に行っていました。
そこには “鉄道会社のキャンペーン” が深く関係していたとのことです。
変化したのは明治中期頃で、”鉄道会社と神社” が遠くにある有名な神社へ初詣する風習を作り出したとされているようです。
「初詣は地元の神社ではなく鉄道に乗って遠くの ”有名な神社” に出かける」確かにそういう風習にしてしまえば鉄道で遠出する人も増えますね。
諸説あるようですが、有名な神社やお寺に初詣に行く現在のスタイルはこうやって作られ、変化していったたようです。
初詣で参拝する ”氏神神社” とはどんな神社?
“年篭り” の習慣が変化して ”元日詣” となり、いまの “初詣” になったのはわかりましたが、その参拝先である “氏神神社” とはどんな神社をさす言葉なのでしょうか。
氏神神社・氏神様とはどんな神様?
氏神様は “うじがみさま” と読みます。
特定の神様のことを指しているわけではなく、自分が住む地域を守ってくれている神様のことを指しています。
その土地の守り神なので、地域によって守ってくれている神様も違います。
元々は土地の守り神様という意味ではありませんでしたが、時代の変化とともに意味合いが変わってきて現在では ”氏神様=地域の守り神様” とされています。
このことから “初詣” は本来「自分の住む街を守っていただいている神様へ、新年のご挨拶を感謝を伝えに行く」という風習だと言うことがわかります。
自分の住む町の ”氏神様” の調べ方と注意点
特に意識していなかった方は自分の住む地域の氏神様を知らないのではないでしょうか。
また、地域を守ってくれいるのだから自宅から一番近い神社が “氏神様” というわけでもありません。その点にはご注意ください。
では、氏神様はどのように調べればいいのでしょうか。
調べる方法はいくつかありますが何より一番正確なのは “神社本庁・神社庁” に問い合わせる方法です。
インターネットで「自分の住む県 神社庁 電話番号」で検索すると連絡先がわかります。
ボクは静岡県に住んでいるので「静岡県 神社庁 電話番号」で検索したらトップに出てきました。
電話をして氏神様を教えてもらいたい旨と自分の住所を伝えれば教えてもらえるようです。
初詣はいつまでに行く?作法や注意点は?
初詣はいつまでに行くものなのか
初詣はその年の初めにお参りすることです。その為、元日に行くのが一番良いとされています。
元日が無理でも “松の内(1月7日)” までには行くものとされているようです。
※松の内の期間は地域によっては違う場合があります。
松の内までに行くのが良いとされている理由は、お正月にやってきた年神様がいらっしゃるのが松の内までとされているからだそうです。
初詣は ”氏神様” へ行かなくてはならない?
自分の住む地域を守っていただいている神様なので、まずは氏神様にお参りするという考えが多いようです。
ただ、決まりではないので “有名な神社”や”お寺” に初詣に行っても良いそうです。
また、初詣を終えた後に別の神社やお寺を複数回ることも問題ないそうです。
ご利益別に複数の神社を参拝したり、干支の守護本尊様が祀られているお寺を回ったりする方も多いようです。
ボクの体験として以前「神様が喧嘩する」という理由で神社を複数回ることを友人に止められたことがありますが、その点は様々な意見があるようです。
ボクはそんなことで神様が怒るとも思えないので氏神様へ参拝した後、地元の有名な神社へも参拝に行きました。
初詣固有の作法はあるの?
お参りする先が ”神社” か ”お寺” かで参拝の作法は違いますが、初詣だからといって普段と違う特別な作法があるわけではないようです。
いつもお参りする時と同じようにお参りすれば問題ないようです。
ボクは年が変わって初めのお参りということもあり
“昨年一年のお礼” と ”また今年一年よろしくお願いします” という2つは欠かさずお祈りしています。
まとめ
“初詣” というと地元の一番有名な神社に行っていましたが、本来の意味を調べたことで本来は ”氏神様” へお参りに行く風習なのだと理解しました。
今年は自分の住む地域の氏神様の神社の場所を知れてたことも関係してあらためて調べてみる機会ができましたが、毎年行っている初詣でも知らないことばかりでした。
これも時代の変化なので仕方がありませんが、やはり氏神様の場所ぐらいはもう少し早く調べて毎年お参りしていればよかったなとおもいました。
最後まで読んでいただきありがとうございました。 にわけもの