皆さんはどんな目的で “耳栓” を探していますか?
耳栓が活躍する場面には
・図書館やカフェで勉強や仕事を集中して行いたい
・騒音が気になる場所、移動中にリラックスしたい
・いびきや生活音が気になる
・入院中、病院の環境音や他の患者さんの声が気になる
などが一般的なのでは無いでしょうか。
ただ、騒音対策にとても便利なものですが “愛用している人”、”使った事が無い人” がハッキリと別れる商品だとも感じています。
そんな “耳栓” ですが、私は長期入院中にとてもお世話になりました。
そして、最近では “防災目的” で非常に有効なアイテムだと気がつき、防災グッズに入れる様になりました。
そこで、この記事では災害時でも役に立つ “耳栓” の “種類” と “選び方” を私の体験も含めて紹介したいと思います。
もしもに備えて【耳栓】の準備をおすすめする理由
騒音はストレスになるだけでなく、大きさによっては難聴の原因になるそうです。
さすがに難聴になる程の騒音を体験することはあまりないと思いますが、ストレスになるレベルの騒音は身の回りにも沢山ありますよね。
住み慣れた自宅など、リラックス出来る空間にいる時ならまだ我慢ができるかもしれませんが、非日常の空間では “騒音・雑音” はかなり大きなストレスになります。
そんな “騒音・雑音” を軽減してくれる耳栓は
・仕事や勉強で集中したいとき(集中力のアップ)
・飛行機や電車などの移動中(周囲の雑音の軽減)
・同居している家族の “いびき” や “生活音” が気になるとき
・睡眠の質を向上させるために
など、さまざまなシーンで活躍します。
特に “夜勤” などで生活サイクルが人と異なる場合の “睡眠” にはとても効果があると思います。
そして、”入院・災害時” などの “もしもの時” にも絶大な効果を発揮してくれます。
【体験談】長期入院中、同室の患者さんのイビキ対策に活躍!
私は過去に怪我で1ヶ月入院した事があります。
人生ではじめての入院で、前半の2週間ほどは “ベッドの空き” の関係で個室で過ごしていました。
個室では比較的ぐっすりと眠る事ができていましたが、大部屋に移った日から状況は一変しました。
・同室の高齢の患者さんのイビキ、歯ぎしり
・消灯後もイヤホン無しでラジオを聞いている患者さん
・遠くの病室から聞こえてくる認知症患者さんの叫び声
これらの騒音で、普段から眠りが浅い私は睡眠不足になってしまいました。
病院という非日常の空間での “騒音” は想像以上に大きなストレスになりました。
そこで家族に “耳栓” を買ってきてもらい、やっとぐっすり眠れるようになって、本当に助けられました。
【体験談】豪雨・暴風の音、避難所の雑音を軽減できる
最近は暴風雨になる事が多く、夜中に窓に打ち付ける “雨の音”、”カミナリの音”、”暴風の音” などに睡眠を妨害される事もしばしばあります。
眠れないだけでなく、カミナリの大きな音などをストレスに感じる方も多いと思います。
そんなとき “耳栓” があると音を軽減してくれます。
「でも、耳栓をしていると “緊急速報” などの通知が聞こえないんじゃないの?」と思うか方もいるかもしれません。
しかし、耳栓は “完全遮音” ではないので、緊急速報などの大きな音は聞こえます。
※注意:耳栓の遮音性には個人差があり、耳栓の種類や装着方法によっても遮音性は異なります。
難聴など症状がある方は耳栓をする事で “緊急速報” のサイレンが聞こえなくなってしまう危険もあります。
医師に相談の上、支障がない事を確認してからご使用ください。
また、災害時に避難場所に避難する場合、周囲の音が気になることがあります。
私は避難所に避難した経験はありませんが、友人の体験を聞いたところ周囲の音が大きなストレスになったと教えて貰いました。
例えば、 “他の避難者の声” や “雨音” や “風の音” などです。
耳栓を装着すると、これらの音を小さくすることができ、慣れない避難所でもすこしだけ快適に過ごす事ができるかもしれません。
【市販されている耳栓】の素材や形状について
市販されている耳栓の代表的な素材は、大きく分けて
の2種類があります。
フォームタイプは形状の多少の差はありますが、基本的には似た様な見た円柱状の形をしています。
対して、シリコンタイプには
などの様々な形状があります。
それぞれに “得意な場面” や “メリット・デメリット” があるので使用目的に合わせて選ぶ必要があります。
“周囲の音を軽減する” 商品には “ヘッドホン型” がありますが、ヘッドフォン型は “耳栓” とは少し毛色が違うのでここでは触れません。
【フォームタイプ】の耳栓の特徴とメリット・デメリット
“フォームタイプ” の耳栓は “耳の形状” に合わせて変形する “柔らかい素材” で作られているのが特徴です。
低反発の “ウレタンフォーム”、”ポリウレタンフォーム” で作られている商品が多く、耳の中に押し込んで使用します。
“フリンジタイプ”、”カナル型” とも違い、”素材”と”形状”込みで “フォームタイプ” と呼ばれるみたいです。
フォームタイプの耳栓の【メリット】
まず、”形状に合わせて変化する = 耳にしっかりとフィットする” ので、装着中に外れてしまう心配が少ないのが特徴です。
密閉性が高いので遮音性が高く、騒音を効果的に軽減できます。
また、商品によりますが、装着時に耳から飛び出ている部分が少ないイメージです。
私が使っているものは “飛び出し” が少ないので “寝返り” をうった時などに枕とあたって気になる事が少ないです。
“就寝時” に不快感が少ないというのもメリットだと思います。
販売価格はリーズナブルな傾向なので、購入しやすく、試しやすいという点もメリットとしてあげられます。
フォームタイプの耳栓の【デメリット】
装着するには、装着前に “細い棒状” に圧縮してから、耳にゆっくりと差し込んで、耳栓が膨らんで耳の穴に密着するまで待ちます。
すこし手間とコツがいるので、慣れるまでは少し戸惑うかもしれません。
そのため、頻繁な “付け外し” には向いていないと思います。
また、耳の穴へのフィット感が高いので、人によっては “圧迫感” を感じる事もあります。
すぐに慣れるとは思いますが、私は慣れるまでの期間は耳を押し広げられてる様な感覚がして少しだけ気持ち悪く感じました。
また、”フォームタイプ” は素材の関係で耳栓に “耳垢” が付着しやすいので注意が必要です。
商品によって違いはありますが、基本的に洗浄はできないものとされています。
中には洗浄できるとしている商品もありますが、定期的に買い替える前提の商品です。
【フォームタイプの耳栓】がおすすめな人
フォームタイプは私の様に左右の耳の穴の大きさが違う人におすすめです。
私は左側の耳の穴が右側に比べてかなり小さく、イヤホンも付けにくいくらいです。
その為、耳の穴の大きさに変形するフォームタイプが最適でした。
価格も安く、試してみやすいのもうれしいポイントなので、耳栓自体をはじめて試してみる方にもおすすめです。
Amazonのランキングでもフォームタイプはかなり人気です。
気になった方は是非一度チェックしてみてはいかかがでしょうか。
【シリコンタイプ】の耳栓の特徴とメリット・デメリット
柔らかい “シリコン素材” で作られている耳栓です。
“フリンジタイプ”、”カナル型” が多い印象です。
少し変わったものだと “ゲル状のシリコン” を耳に詰めるタイプの商品もあります。
フォームタイプに比べて形状のバリエーションが幅広い印象です。
シリコンタイプの耳栓の【メリット】
フォームタイプに比べて装着がしやすい商品が多い印象です。
ゲルタイプは “こねる” 手間がかかりますが、”フリンジタイプ” や “カナル型” は “もち手” があり、装着が非常に簡単です。
また、シリコン素材なので耳垢などの汚れがつきにくく、汚れても “洗える” というのも大きなメリットだと思います。
衛生面では “フォームタイプ” よりも優れていると感じています。
圧迫感も少ないので、”耳への負担が非常に少ない” 印象をもっています。
シリコンタイプの耳栓の【デメリット】
シリコンタイプはフォームタイプに比べて、価格が少し高めです
また、装着が簡単な反面、 密着性はあまり高くなく、”遮音性” はフォームタイプに比べると少し劣っているようです。
ただ、”カナル型” はその点もクリアしていて、遮音性が高い商品も売られています。
Amazonで販売されている商品で確認するとフォームタイプと同等かそれ以上の数値のモノもあります。
シリコンでも「形状・商品による」と考えた方が良いかもしれません。
“フリンジタイプ”、”カナル型” 共に “耳の外に飛び出している部分” が大きいものが多い印象です。
私が使用したものは、耳の外に飛び出している部分が、睡眠時に寝返りをうつと枕とあたって気になりました。
睡眠時の使用を目的に購入する場合には飛び出し部分の形状にも注目してみる事をおすすめします。
【シリコンタイプの耳栓】がおすすめな人
シリコンタイプは形状のバリエーションが多く、選ぶ商品によって “おすすめな人” は変わってしまいます。
私は一応全てのタイプを試した事があるので、その感想をふまえて説明してみたいと思います。
シリコン:フリンジタイプの耳栓がおすすめの人
フリンジタイプの耳栓は “つまむ部分” があって着脱が非常に簡単です。
中にはつまみの部分に紐がついていてる商品もあります。
また、耳の穴に入れる部分が “ひだ” の様な形状をしているので、私の様に左右の穴の大きさの違う人でも装着しやすいと思います。
“付け外し” を頻繁にする人、耳への圧迫感が苦手な人におすすめです。
シリコン:カナル型の耳栓がおすすめの人
カナル型は “装着しやすい” のに、きちんと “遮音性も高い” 商品が多い印象です。
耳の穴の大きさの関係で、残念ながら私には合いませんでしたが、確かに遮音性はフォームタイプと同等ぐらいに感じました。
普段から “カナル型のイヤホン” を着けている人には違和感無く使えると思います。
カナル型に慣れている人、頻繁に付け外しするけど遮音性能も高いものが欲しい人におすすめです。
シリコン:ゲルタイプの耳栓がおすすめな人
販売ページでは髪を洗うときに耳に水が入らないことをアピールしていました。
私は左耳だけ “水が入ると出にくい” ので、サーフィンの時に海水が入らない様に使用していました。
少し装着方法に “慣れ” が必要ですが、水中に潜っても耳に水が入らなくて非常に助かりました。
睡眠時はもちろん、アウトドアでも使える耳栓です。
耳に水が入りやすく、入ると出にくい方には、少し特殊ですが “ゲルタイプ” も良いかもしれません。
耳栓を選ぶ時に注意したい【遮音性】について
商品の販売ページに投稿されているレビューを見ていて気になった点がありました。
その一つが “耳栓の遮音性” についての勘違いです。
“耳栓=完全防音や高い遮音性” と勘違いして購入している方もいるようです。
耳栓は商品によって性能の違いはありますが、完全防音ではありません。
性能は、販売ページに記載されている “遮音値○○dB” や ” -○○dB”、”○○dB低減” の○○の数字で確認できます。
中には “ノイズ低減 (SNR) ” や “ノイズリダクションレイティング(NRR)” と書かれている場合もあります。
簡単に言うと、 “周囲の雑音を小さくできる値” という解釈で問題ありません。
そのため、○○内の数字が多いほど、周りの雑音を軽減出来ます。
“遮音値40dB” ならその数値よりも大きな音は聞こえます。
購入する時には是非その点に注目してみてください。
まとめ
耳栓は、日常生活はもちろん、入院生活や災害時と言った非常時まで幅広く使える便利グッズです。
“素材” と “形状” の組み合わせで、さまざまな耳栓が販売されています。
そのため、”使う場所” や “使い方” によって選ぶ時のポイントも違ってきます。
例えば、私なら自宅で使う場合は、睡眠時の使用も考慮して “フォームタイプ”。
入院時や防災目的での購入なら、衛生面も考えて、洗浄出来るシリコンタイプで、自分の耳の特徴から “フリンジタイプ” を選びます。
ただ、はじめて耳栓を買う場合は、自分にどのタイプの耳栓が合うかは、結局は試してみるしかありません。
その場合は、リーズナブルで、比較的どんな耳の穴にも合う “フォームタイプ” をおすすめします。
こちら からAmazonの “耳栓” の売り上げランキングにアクセス出来ます。
耳栓選びの参考になると思うのでチェックしてみてください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。 にわけもの