最近では、写真やビデオ、音楽はもちろん、書類なども “デジタルデータ” が増えていますよね。
そんな大事なデータを、みなさんはどのように “バックアップ” をとっていますか?
災害時に大切なデータを守るためには、バックアップを複数の場所に保存しておくことが重要です。
その際、ポータブルハードディスクを使用することで、手軽に持ち運びができ、災害時の持ち出しに役立ちます。
そして、最近では大容量のHDDの価格が落ち着き、昔に比べてかなり入手しやすくなりました。
この記事では、【防災】目線で選んだ【データの防災におすすめのポータブルハードディスク3選】をご紹介します。
データの防災の為にポータブルHDDに求める【性能】
① 衝撃に弱いHDDを守る!耐衝撃・耐水性・防塵性能
いざ災害が起きたとき、物がぶつかったり、走って逃げる時の衝撃で、HDD自体が “物理的な破損” をしてしまう可能性があります。
と言うのも、HDDは本来 “衝撃” に弱いモノなのです。
折角バックアップをとって備えていても “HDD自体” が壊れてしまったら、中のデータは取り出せなくなってしまいます。
そうなっては、せっかくのデータのバックアップも意味が無くなってしまいます。
しかし、あらかじめ “ある程度の衝撃” に耐えられるように設計されていまいる外付けHDDがあります。
それが、”ポータブル外付けHDD” です。
その中には更に、”米軍の落下試験” の規格をクリアしている様な【耐衝撃性能が高い】モデルもあります。
また、水分に弱い “精密機械” でありながら、【耐水性能】を備えたモデルまで販売されています。
最近では雨による災害が増えてきていますよね。
避難する際、荷物が雨に濡れて、「中に入れていたHDDも水に濡れてしまった」という心配もあります。
そんな時は、”IPX4″ や “IP68” といった防塵・防水性能の規格をクリアしている製品はとても魅力的です。
“データの防災” という目的から、この記事で取り上げる3つの製品は【耐衝撃・耐水性・防塵性能】のいずれかに優れた商品を選びました。
② 自宅外に持ち出す事を考慮したセキュリティー機能
災害への対策として準備するアイテムなので、避難時には自宅外へ持ち出す事になります。
そして、”バックアップデータ” の中には重要なデータも含まれる場合がほとんどだと思います。
私の場合だと、電話帳などの個人情報に加えて、各種アカウントサービスに関する情報もバックアップしています。
そういった “大事なデータ” を入れていると、避難した先での “紛失・盗難” が不安になります。
個人情報はもちろん、写真やビデオなども見ず知らずの人には見られたくないデータですよね。
その不安を解消できるのが【セキュリティー機能搭載】モデルです。
商品によってセキュリティー機能の種類はかなりあります。
・パスワードで “ロック” する機能を搭載した商品
・保存しているデータ自体を “暗号化” できる商品
・指紋認証でロックを解除する商品
・ICカードをかざす事でセキュリティーを解除できる商品
などさまざまです。
ただ、”指紋認証” と “ICカード” は価格が高く、個人での使用には必要無いと考えています。
個人の使用では “パスワード”、”暗号化” の二つのセキュリティー機能が現実的です。
特に、中のデータを “暗号化” する機能はセキュリティー性はかなり高く、ほぼ解読不可能だと言われています。
もしもの時、データを第三者に見られる危険性を低くする為には絶対に欲しい機能です。
この記事で取り上げる3つの製品はどれも【セキュリティー機能搭載】のモノだけで選びました。
③ 求めやすい価格と大容量、長期の保証
やはり “費用” は、抑えられるのならばそれに越した事はないとおもいます。
最近では、家庭用の据え置きの “外付けHDD” は、4TBで1万円を切るモデルが普通になってきています。
いくら「防災の為に頑丈なものを」と思っても1TBで1万5千円近くするモデルはコストパフォーマンスが悪過ぎます。
また、手頃な価格でも容量が少なくては後で困る可能性が大いにあります。
この記事で取り上げる3つの製品はどれも【購入しやすい価格帯】のモノだけで選びました。
また、HDDはその性質上 “故障・不具合” の当たり外れがあると実感しています。
私が過去に購入した商品には、短期間で読み込み出来なくなってしまうものがありました。
その経験から【保証】は絶対条件で、データの復旧サービスがあるモノをおすすめします。
これから紹介する3つの商品は、”長期保証” や “データ復旧” など、HDDを使用する上であると心強い保証があるモノを選びました。
ビジネスシーンにもピッタリな:BUFFALO【HD-PGF-Aシリーズ】
https://www.amazon.co.jp/
BUFFALOが販売している “HD-PGF-Aシリーズ” は【耐衝撃機能】を搭載しているにも関わらず、スッキリしたデザインをしています。
そのため、防災、日常での使用、ビジネスシーンでの使用、どの場面にもしっくりきます。
また、【耐衝撃】だけでなく、【セキュリティー】【データ復旧サービス】の条件もクリアしています。
【HD-PGF-Aシリーズ】の基本スペック・特徴
インターフェイスは “USB 3.2 Gen1” 対応、最大5 Gbpsの高速データ転送が可能です。
サポートOSは “Windows”、”MacOSX”、”Chrome OS” です。
他のパソコンに繋いでもHDDをロック状態にして守れる「おでかけロック」機能が搭載されています。
また、”AES256″+”パターン認証採用” でセキュリティー面もバッチリです。
“AES256bitでの暗号化” + “HDDのロック” でもしもの時にも安心です。
基本的にはUSBバスパワー仕様ですが、別売りのアダプタの購入で電源供給不足にも対応可能です。
「バッファロー正規データ復旧サービス」対象商品で、保証期間内ならユーザー登録をするだけで、”データ復旧” が無料で受けられます。
HDDの不具合は、データを失う事に繋がるので、公式の復旧サービスが受けられるのはうれしいポイントですね。
ただ、保証期間は一般的な「1年」です。
他の2つに比べると残念です。
それでも、様々な場面で活躍するバランスのいい商品だと思います。
はじめて “ポータブルHDD” 方におすすめだと思います。
【HD-PGF-Aシリーズ】のバリエーションと価格
HD-PGF-Aシリーズは「1TB」「2TB」「4TB」「5TB」の4つの容量が販売されています。
本体の縦横の寸法は変わらず、厚さと重さが変化します。
一番大きな “4TB” と “5TB” のモデルでも “119mm × 79.5mm × 厚さ21.5mm・250g” です。
「薄型!」とは言いにくいですが、バッグに入れてもそれほど邪魔にならないサイズだと思います。
また、1TBのモデルだけは5色展開しています。(2TB、4TB、5TBは白・黒の2色のみ)
価格も1TBモデルは “Amazon” では “7.000円以下” で購入可能です。
大容量の5TBモデルでも “16,000円” ほどです。
据え置きタイプの外付けHDDと大差ない価格で【耐衝撃】の機能を搭載しているので、非常にコストパフォーマンスが高い商品だと思います。
おしゃれ&タフ:トランセンド【StoreJet 25M3】
https://www.amazon.co.jp/
トランセンドの “StoreJet 25M3” はMIL規格に適合している商品です。
ポータブルHDDの “全ての角”、”面” を高さ1.22mから “26回” 落下させるテストをクリアしています。
BUFFALOのHD-PGF-Aシリーズは “75cm落下” なので、耐衝撃性能はこちらの方が高いようです。
【耐衝撃】だけでなく、【セキュリティー】【長期保証】の条件もクリアしている商品です。
【StoreJet 25M3】の基本スペック・特徴
インターフェイスは “USB 3.1 Gen1” 対応で、最大5 Gbpsの高速データ転送が可能です。
サポートOSは “Microsoft Windows 7 以降”、”macOS 10.10以降” です。
トランセンドオリジナルの “Transcend Elite” というソフトを使用すると【StoreJet 25M3】のバリエーションと価格
・HDDのディスクロック
・AES暗号化機能
・ワンタッチ自動バックアップ
が利用出来ます。
特に “ワンタッチ自動バックアップ” は本体のボタンを押すだけでバックアップがとれる機能です。
試していないのでどれほど便利かは解りませんが、他社にはない面白い機能です。
パソコン等との接続に必要なケーブル部分は “1万回” の抜き差しテストをクリアしているそうです。
本体だけでなく端子部分の耐久性も意識された仕様になっています。
また、一番うれしいポイントは、【3年】という長期保証です。
過酷な状況での使用が想定されているのに、長期保証なのは本当に魅力的です。
【StoreJet 25M3】のバリエーションと価格
“StoreJet 25M3” は「1TB」「2TB」「4TB」の3つの容量が販売されています。
本体の縦横の寸法は変わらず、厚さと重さが変化します。
一番大きな “4TB” のモデルは 129.5 mm ×80.8mm × 厚さ24.1 mm・294g” です。
バファローのHD-PGF-Aシリーズに比べると一回り大きく、重さもあります。
高さ1.22mからの落下に耐える “耐衝撃性能” を持たせる為の “衝撃吸収サスペンションダンパー” の部分が大きく、重いのかもしれませんです。
とはいえ、バッグに入れても運ぶ分には全く問題ないレベルです。
価格は1TB、2TB、4TBともに他の二つの商品と大差はありません。
ミリタリーチックのおしゃれなポータブルHDDを求める方におすすめ出来る商品だとおもいます。
高い耐衝撃・耐水性能:シリコンパワー【Armor A60】
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シリコンパワーの “Armor A60” もトランセンドの “StoreJet 25M3” と同様にMIL規格に適合している商品です。
ただ、”3m落下試験” という他社よりも遥かに強い衝撃にクリアしています。
その為、”耐衝撃性能” は他社製品と比べてもずば抜けています。
また、IPX4等級の防水性能も持ち合わせています。
さらに、本体自体が傷が付きにくい素材で作られてます。
まさに、”過酷な状況” に最適のポータブルHDDです。
【耐衝撃】【耐水性】だけでなく、【セキュリティー】【長期保証】の条件もクリアしています。
【Armor A60】の基本スペック・特徴
インターフェイスは “USB 3.1 Gen1″ 対応で、”USB 3.0” や “USB 2.0” とも互換性があります。
サポートOSは “Windows”、”Mac OS”、”Linux”
シリコンパワーオリジナルの “SP Widget” というソフトを使用すると
・バックアップの作成
・データの復元
・データの暗号化
・クラウド接続
なども出来るようです。
パソコン等との接続に必要な “ケーブル” が本体の周りに収納出来る仕組みになっています。
接続ケーブルの持ち運びは以外と面倒なので、一体型なのは地味にうれしい機能ですね。
そして何よりうれしいのは、トランセンド同様に【3年】という長期保証です。
過酷な環境に耐えられる仕様で、尚かつ長期保証なのは本当にすごいと思います。
【Armor A60】のバリエーションと価格
Armor A60は「1TB」「2TB」「4TB」「5TB」の4つの容量が販売されています。
本体の寸法、厚さ、重さは容量によって変化します。
一番大きな “5TB” のモデルは 138.5mm × 85.9mm × 厚さ23.2 mm・430g” です。
他の二つに比べると大きさも重さもあります。
やはり、3mからの落下に耐える “耐衝撃性能” と、IPX4等級の “防水性能” の為にゴムケースの部分が大きく、重いようです。
価格は1TB~4TBまでのモデルは他の商品と大差はありません。
ただ、5TBモデルになるとBUFFALOのHD-PGF-Aと比べて割高に感じてしまいます。
とはいえ、【耐衝撃】【耐水性】は非常に優れています。
よりタフな、大容量モデルを求める方におすすめ出来るポータブルHDDだとおもいます。
【番外編】耐衝撃+防水のHDDケース【ineo T2566-II】
“外付けHDD” や “ポータブルHDD” はHDDがケースに収まった状態で売られています。
しかし、”HDD” や “SSD” を自分で装着する【ケース(エンクロージャー)】のみで販売されている商品もあります。
ケースのみの販売なので、自分でHDDやSSDを用意して装着する仕組みです。
故障したパソコンから取り外した “HDD” や “SSD” が余っている場合にも有効活用が出来ます。
そんな “HDDケース” にも【耐衝撃+防水】の機能があるものが売られています。
しかも、かなり安く購入できます。
それが “ineo” というブランドの “T2566-II” です。
https://www.amazon.co.jp/
ineo T2566-II:2.5インチのHDDエンクロージャーの仕様と価格
【T2566-II】は、”ineo” が販売する、2.5インチのポータブルHDDエンクロージャー(ハードディスクケース)です。
“2.5インチ” なら “HDD” だけでなく”SSD” でも取付が可能です。
・耐衝撃性能
・防水・防塵性能
・USB 3.0対応
の必要な機能が搭載されています。
残念ながら “セキュリティー機能” は搭載されていない様です。
その点は残念ですが、「バックアップを実家に預けておく」など信頼出来る場所に “分散して保管” するにはとても魅力的な商品だと思います。
Amazonでの販売価格は “1,400円” です。
安くバックアップの分散管理をするには、とても良い商品だとおもい、紹介させていただきました。
まとめ
データの防災におすすめのポータブルハードディスクは、耐衝撃性や防水性、暗号化機能を備えた製品です。
今回紹介した商品はどれも “耐衝撃” の性能が高いものばかりです。
そして、”大容量” でありながら、購入しやすい価格帯のものばかりです。
HDDは大事なデータを守る重要な物です。
今回ご紹介した3つの製品は、いずれもデータの防災におすすめの製品です。
是非、性能・デザイン・予算・用途に合わせて、自分に合う製品を選んで見てください。
また、もし可能ならHDDだけでなく、”クラウドストレージ” など複数の場所にバックアップを保存しておくことをおすすめします。
私の過去の記事ですが、よかったら読んでみてください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。 にわけもの