私は暑さがとにかく苦手です。
“暑さでバテてしまう” とうレベルではなく “暑さで活動停止” レベルでダメージを受けてしまいます。
というのも、数年前に仕事中に熱中症になって、その時に “パニック発作” が併発したことでメンタル的にも “暑さ” に過剰反応する様になってしまったからです。
それ以来、”暑い” と感じると脈が速くなったり脳貧血でクラクラする様になってしまいました。
なので、ここ数年は夏が近づき、気温が上がりはじめると気分が沈むと言うか、不安を感じる様になっていました。
ただ、このままではしんどいので毎年いろいろな対策を試してきて、やっと昨年 “自分に合った方法を見つけられたかな?” と感じることができました。
今年も全国的に梅雨入りし、日に日に気温が高くなってきています。
私が行っている準備は “梅雨時期” のうちにはじめる事で、より高い効果を感じています。
この記事ではまとめているのは、暑さが本格化する直前の “梅雨時期” に “自分の体” を暑さに耐えられる様に準備する3つの方法を、自分の備忘録もかねてこの記事でまとめてみたいと思います。
この記事を読んでくれる人へのお知らせ・注意点
この記事でまとめているのは “専門家” ではない素人の私個人が、自分の体で試して効果を感じた方法です。
“夏が苦手”な理由は人によって “暑さが苦手”、”ジメジメ(湿度)が苦手”、”日差しが苦手” と様々だと思います。
私が今回まとめているのは “暑さ” と “ジメジメ(湿度)” に効果を感じている準備方法です。
素人が調べ、数年試した結果効果を感じたものを “備忘録” としてまとめています。
その為、間違った解釈も含まれているかもしれません。
害がある様なものは無いつもりですが、もしかしたら体調によってはふさわしく無いモノも含まれているかもしれません。
試す前に、掛かり付けのお医者さんに相談なさってから、自己責任でお願いします。
以上の点をふまえた上で、それでも読んでいただけたらとってもうれしいです。
なぜ梅雨時の今、暑さに備える準備を始める必要があるのか
それは、熱中症の発生(緊急搬送)が一番多いのが梅雨明けの2~3週間だからです。
梅雨明け後は一気に暑くなり、それに体が追いつかないので熱中症を発症してしまうそうです。
私はこのデータを知るまでは真夏に多いものだと思っていました。
なので、「真夏の暑さが本格的になる前に準備をしなきゃ」とおもってここ数年 “梅雨時” に準備をはじめていました。
結果、準備するタイミングは間違いではなかったんですが、警戒する時期が違っていました。
夏本番の暑さも怖いですが、一番警戒しなくては行けないのは “梅雨明けの2~3週間”。
その時期の機構にきちんと対応できる様に、梅雨の期間中にしっかりと体を夏仕様に変える作業が必要になる訳です。
【暑さへの備え①】筋肉量を増やして蓄えられる水分量を増やす
筋肉が水分を蓄える事ができるのはご存知ですか?
私は数年前、トレーニングやプロテインについて調べているときにはじめて知りました。
簡単に説明すると
筋肉には糖が蓄えられていて、その糖には水分子が結びついている
↓
つまり、筋肉が大きくければ蓄えられる糖も増え、結果それに結びついている水分も増える=体内に水分を多く蓄えられる
と言う事です。
体内に水分がきちんと蓄えられていれば、そうでない場合に比べて “脱水症状” になるリスクを少なくできます。
なので、熱中症対策の為にも筋肉量を増やす事が大事です。
注意・ポイント①:無理に高い負荷でトレーニングする必要は無い
“筋肉増強” というとキツいトレーニングを想像するかもしれませんが、軽い負荷でも大丈夫です。
むしろ、普段運動していない人が、いきなり高い負荷をかけると怪我をする可能性が高いので、注意が必要です。
大切なのは “ちょっと大変だけど何とか10回ぐらいはできるレベルの負荷” でトレーニングする事だと整骨院の先生に教えて貰いました。
スクワットをしてみて10回が余裕だったら、”軽めのダンベルやペットボトル” を持ちながらやる、などで十分トレーニングになります。
注意・ポイント②:トレーニング後にはタンパク質を摂取
日常的に筋トレをしている人以外、あまりプロテインを飲む習慣は無いと思います。
私も数年前までは、腕立て伏せや腹筋はやるものの、わざわざプロテインを飲んではいませんでした。
でもこれはかなり勿体ないと教えて貰いました。
トレーニングをしたら筋繊維が壊れます。この壊れた筋繊維が修復する時に前よりも大きくなるので筋肉が増えます。
この “修復” にタンパク質(アミノ酸)が重要になります。
なので、一生懸命トレーニングをしても、プロテインを摂取しないのは、非常に効率が悪くてもったいないです。
私は “アルプロン” というメーカーのプロテインを飲んでいます。
とは言っても「プロテインを買うのはちょっと」と思う方もいると思います。
そんな時には “牛乳” に “きな粉” を入れた “きな粉牛乳” がオススメです。
牛乳自体に含まれるタンパク質に、大豆に含まれるタンパク質を足せるので、味だけでなく効果も期待できます。
ただ、牛乳を飲むとお腹を下してしまう人もいますよね。
そんな時は、”蒸し鶏” や “ゆで卵” なんかでも大丈夫です。
ボディービルダーの様な体を目指すわけではないので、そこまで細かく考える必要は無いと思います。
とにかく、”トレーニングをしたらタンパク質を摂取する” を意識して続けていく事で、少しずつ効果はでてくるはずです。
【暑さへの備え①】を実践して感じた変化
夏前に筋肉量を増やす事を意識しはじめたのは5年くらい前からです。
正直、はじめの2年くらいは間違ったやり方をしていて大して変化を感じませんでした。
トレーニング方法やプロテインについて調べて、3年前くらいからやっと効果を実感できる様になりました。
その感じた効果・変化は、暑い時に体の中に熱がこもっている感じが減ったことです。
それまでは暑い場所にいると、頭が “茹だってしまう” 様な感覚で、のぼせている様な状態になってクラクラしてしまいした。
それが、暑いながらも “のぼせ” るような感覚は少なくなりました。
「暑い空間にいても全然大丈夫になった!」とかではなく、暑さでクラクラする事が少なくなった、と言った感じです。
「3年前から変化を感じた」と書きましたが、その頃から “下半身の筋肉” を重点的に鍛えはじめています。
これは当時読んだ本で、”下半身の筋肉が、血液を心臓に押し戻すポンプの役割を持っている” と知ったからです。
“のぼせる” のは脳への血流が悪くて体温調節が上手くできていない
↓
ポンプを強くして全身の血流を良くしたら解消されるかも
という考えから実践してみました。
この考えが正しかったのかはわかりませんが、効果は実感できたので、それ以来毎年下半身のトレーニングを続けています。
【暑さへの備え②】お風呂で汗腺を開いて汗をかきやすい体にする
暑い時、人間は汗をかくことで体温調節します。
これは、汗が蒸発する時の “気化熱” で体を冷やすことができるからです。
では、汗をかけていれば大丈夫なのか?というと、そういう訳ではありません。
体温調節に大事なのは “良い汗” をかけているかが重要だからです。
一口に “汗” と言っても人間がかく汗には体温調節に適した “良い汗” と体温調節に役立たない “悪い汗” があります。
“良い汗” と “悪い汗” の違い
【良い汗】は水の様にサラサラしていて、すぐに蒸発します。
【悪い汗】はベトベトしていて、なかなが蒸発しにくい汗です。
体温調節は汗が蒸発する時の “気化熱” を利用しているので、蒸発しにくいベトベトの悪い汗は役に立ちません。
また、ベタベタの汗は “ミネラル” も一緒に出てしまっている汗です。
その為、悪い汗をかきすぎると熱中症の危険が高まります。
主な原因は “汗腺の機能の低下” です。
汗腺は、運動不足やエアコンの効いた室内に長時間いる事でだんだん機能が衰えてしまいます。
そこで、弱まってしまった汗腺の機能を回復する作業が必要になってきます。
お風呂で汗腺の機能を回復させる方法
お風呂で汗腺の機能を回復させるは “塩風呂” を行います。
やり方は非常に簡単です。
38度ぐらいのお湯を浴槽の半分ぐらい溜めます。
そこにお塩を大さじ2~3杯入れて、15分ほど半身浴(みぞおちより下だけがお湯に浸かっている状態)するだけです。
これだけで上半身に玉の様な汗が吹き出ていきます。
これが基本的なやり方ですが、私はいろいろ試してみた結果、15分の半身浴の後にお湯から出て5分ほど風呂のイスに座ってじっとしています。
私はその時にボタボタと汗が出てくるので、気に入って続けています。
5分ほど経ったら、シャワーで体を流してお風呂を出ます。
この最後のシャワーは、肌についた塩分や、かいた汗を洗い流す為に浴びています。
お風呂から出て体を拭いているときも汗は出てきます。
このとき、すぐに服を着ないですこし待ちます。
かいた汗が蒸発して、体温が下がるのが感じられるはずです。これが汗腺の機能回復にも重要だと聞いたので、実践しています。
なぜ “塩風呂” をすると汗がたくさんかけて汗腺の機能が回復するのか
お風呂に塩を入れると、体より “塩分濃度の高い” お湯ができます。
それに入浴すると “浸透圧” の関係で体内の水分が外へ出やすくなります。
つまり、体内の水分が汗となって体外に排出される事になります。
さらに、この時にでる汗は、塩に含まれるミネラルが体内に入り、体の中の不要なものと結びついたドロドロの汗です。
なので、塩風呂は所謂 “デトックス” ができる訳です。
汗腺の機能が低下して、汗がかきにくい状態の人でも、浸透圧を利用して汗がかけるます。
汗腺を強制的に働かせる事ができるので、続けていく事で機能低下していた汗腺も徐々に本来の機能を取り戻していきます。
“塩風呂” に使うお塩の種類
詳しい人は “エプソムソルト” という入浴剤を愛用しているそうです。
発汗効果が高く、減量する時に使用する格闘家さんもいるそうですが、そこそこのお値段がします。
というのも、結構まとまった量で売られているからです。
一回一回のコストは大した事ありませんが、「自分に合うかちょっと試してみたい」という時にはちょっと高めです。
もちろん、専用で人気の高い商品は効果も実感しやすいと思いますが、私は地元のイベントの時に安売りされていた “岩塩” を小さく砕いて入れています。
砕いた岩塩が切れてしまった時はスーパーで売っている市販の塩を使う事もあります。
どちらもボタボタと汗がかけるので、きちんと効果は出ているとおもっています。
ただ、一つだけ注意点があります。
それが、ミネラルがきちんと含まれているかです。
スーパーで安売りしている塩の中には精製されたものもあります。
ミネラルが含まれていない訳ではありませんが少ないので、スーパーで買う場合には【天日塩】を選ぶ様にしましょう。
注意・ポイント①:いきなり高温・長時間でやらない
テレビで “40度” や “41度” の熱い風呂でやる方法を紹介していました。
しかし、そこまで熱いお湯だとのぼせる危険があるとおもいます。
とくに汗腺が上手く機能していない状態では少し怖いと思います。
私は38度でもじっとり汗がかけたので、まずは38度ほどの少しぬるいかな?ぐらいの温度からはじめるのをおすすめします。
また、”塩風呂” は有名で、いろいろなメディアで紹介されています。
方法もいろいろで、15分半身浴をする方法、10分入って、シャワーを浴びてもう一回入る方法、など様々です。
いろいろ試して、自分に合った方法を見つけるのが大事だとおもいます。
注意・ポイント②:水分補給を忘れない
塩風呂は想像以上の汗をかきます。
湯船に浸かっていると汗をかいている事を実感しにくいかもしれません。
自分が想像しているよりも汗をかいている可能性があるので、脱水症状にならない為にも “水分” を摂ってから入浴する様にしましょう。
また、入浴後にも水分補給する方が安心です。
私は行儀が悪いですが、湯船につかりながら水を飲むのが大好きで、いつも冷たい水を持って入用くしています。
その点が気にならないかたは水分をお風呂に持ち込んで “塩風呂” をするのもオススメです。
【暑さへの備え②】を実践して感じた変化
塩風呂はやりはじめたその日から、額や腕に玉の様な汗が吹き出てきました。
なので、お湯に浸かっている部分もかなり発汗していたとおもいます。
そして、毎日続ける事で風呂上がりにかく汗の質が変わっていくのがわかりました。
はじめの頃は「折角風呂は入ったのにまた汗かいちゃったよ」と思うほどベタベタ感がありました。
それがだんだんとサラサラの汗になっていき、スーッと乾く感じになっていきました。
期間としては2週間ぐらい掛かったとおもいます。
その頃には汗が乾いた後もサラサラで、全く気にならなくなっていました。
【暑さへの備え③】有酸素運動でサラサラの汗をかける様にする
お風呂で汗腺の機能回復をはじめたら、有酸素運動をして汗をかくのも大事です。
いくら塩風呂で汗をかけても、やはり運動不足ではサラサラの良い汗がかきにくい状態です。
できれば毎日20分から30分の有酸素運動に取り組むのが理想です。
ハードに取り組む必要はありませんが、汗をかくぐらいの強度は欲しいのでウォーキングなら気持ち早歩きのイメージです。
私は運動が大嫌いなので、エアロバイクで映画やドラマを観ながら30分~45分漕いでいます。
過去の記事でまとめているのよかったら読んでみてください。
有酸素運動は汗をかくだけでなく筋トレにもなっているので、筋肉量の増加の面でも効果があります。
【暑さへの備え③】を実践して感じた変化
塩風呂と有酸素運動は続けていくうちに汗の質が変わっていくのが実感できました。
エアロバイクを漕いでいる時に吹き出てくる汗の量はもちろん、粘度が全然違います。
床に汗が落ちない様に汗を拭き取るとベタつき感があった汗が、水の様にサラサラした質感に変わっていくのを実感できるので達成感があります。
日常生活では、熱い時でも顔や腕、背中といった上半身にしかかかなかった汗が、太ももやふくらはぎにも汗をかく様になったのは大きな変化です。
上半身だけで体温調節していたのが、全身で体温調節できる様になったのかなと考えています。
筋肉量も増え、代謝も上がっている為か、体の中に熱がこもり “火照る” 感じが少なくなっているのはうれしい変化です。
まとめ
今回まとめた方法はどれも有名なものなので知っている方も多かったかもしれません。
しかし、私にはすごく効果があった方法ばかりなので紹介させていただきました。
筋肉を増やして水分を蓄え、塩風呂で汗腺を刺激して、有酸素運動で汗を流すことで夏の暑さに対応できる体、熱中症になりにくい体になっていきます。
熱中症は、一度でもなると次もなりやすくなるという意見も耳にします。
ならないにこした事は無いので、私の様に熱さに苦手意識がある人は梅雨の時期の間に対策をはじめてみてください。
また、ベタベタの悪い汗は雑菌が繁殖しやすいそうです。
悪臭の原因にもなるそうなので、臭い対策としてもサラサラ汗がかける様になるのはメリットがあるのでおすすめです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。 にわけもの